【個性強めでユニークなディジュリドゥ】
当たり前のことですが、ディジュリドゥはシロアリが食べてできた空洞を利用して作られることから1つとして同じ楽器は存在しません。そういう意味では1本1本の楽器がユニークであるとも言えます。
今回のセレクトでは形や作り方、マウスピースのサイズなどより具体的な点で突出したユニークさを感じる楽器を選びました。グネっと折れ曲がったシェイプが珍しいDJM-2301はキレが良く激烈にスピーディーに演奏できる「F」です。BAR-2301はかつてのD. Wunungmurraを彷彿させる彫刻が施されていて、しかもマウスピースの形状が意図的かつフィット感が高いオープンな「F」でこの2本の音質は同じキーで随分違って聞こえます。
極小マウスピースでハイピッチ・ハイプレッシャーのMUM-2301と、極大マウスピースでローピッチ・ロープレッシャーのDHA-2301は真逆とも言える好対照で、並べて演奏した時のギャップがこれ以上ないくらいスゴい!セットにして練習したら「精神と時の部屋(©鳥山明先生)」から出て来た感じにブーストされるかも。
Frankieの2005年のMagoはいいシェイプをした「D#」で木肌の上にクロスハッチが描かれていて、楽器とアートの両方の面ですばらしいMagoです。使用感があって汚れ、小傷多数のため価格設定はかなりリーズナブルです。フルメンテナンス済み。
インスタグラムでこの5本のディジュリドゥのマウスピース、ボトム、長さを比較しながら見れる画像をアップしています。
【Baralatjpi Wanambi】F++/F+ ・140cm/3.2kg・3.5-3.6cm/8.7-8.8cm
 かつてイダキに彫刻をほどこしたD. Wunungmurraを彷彿させる刻みが入ったアート、ジョイントマウスピースのような加工、細い空洞をすり鉢状に広げてマウスピース。他の楽器に見られないユニークな作りとやわらかく心地よいサウンドがマッチしたBaralatjpi WanambiのMandapul(イダキ)。 |
【Dhapa Ganambarr】D#/F#・148.2cm/4.6kg・3.7-3.9cm/10.5-11.3cm
 内径4cm近いマウスピースから続くオープンな空洞でローキー・ロープレッシャーな「D#」。バランダにとって最も難易度の高いスペックの鬼教官のようで、フィットできれば意外にミニマムにコンパクトに鳴らせる不思議なビッグMandapul(イダキ)。 |
【Djiriny Mununggurr 】F-/F+・144.5cm/3.2kg・2.8-3cm/7.9-8.2cm
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99,000yen |
即興的演奏の自由度が突き抜けたスーパーファスト「F」。このイダキに描かれたGudurrku(豪州鶴)の首のように細く曲がりくねったシェイプが独特な、Yali Mununggurrの息子Djiriny作のキレキレのMandapul(イダキ)。 |
【Frankie Tango Lane】D#・126.1cm/2.6kg・3.5-3.7cm/7.5-8.3cm
 WugularrのMago職人Frankieの2005年作のMago。関東のMagoマニアさんのコレクションからお蔵出しの逸品で、長年の使用による汚れを空洞内側と外側両方で徹底してフルメンテナンス。制作当時と変わらないパリっとした演奏感に復活しました。オールドGunborrkの伴奏に不可欠なローピッチのMago。[Used扱い] |
【Munuminya Marawili】F#+/F#+ ・136.5cm/3.1kg・2.4-2.7cm/7.2-9.5cm
 手狭さマックスなスモール・マウスピース。これが無理なく鳴らせたなら、Larry Gurruwiwi的な演奏に近づいているはず!ハイピッチ・ハイプレッシャー、プラス極限的に小さなマウスピースの組み合わせはイダキ登竜門、最後のゲートの踏絵!!スモールマウスのミニマム度マックスなMandapul(イダキ)。 |
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