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アボリジナルに関する書籍は、専門書から写真集や画集まで幅広く国内外から出版されています。しかも、ひと口にアボリジナルと言っても地域や言語グループによって、文化と言語にかなりの違いがある。それゆえに書籍の種類は多岐に渡り、それぞれの書籍が一体どんな内容なのかわかりにくく、手をつけにくいという人も少なくはないだろう。

Earth Tubeでは、国内外の幅広いジャンルの書籍を丁寧に説明・販売します。ゆっくりと一冊づつアップされていきます。

 
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The Blanasi Collection
The Blanasi Collection
2,625yen(税込)

出版:Djilpin Arts ISBN:978-0-9803725-0-2 ページ数:42P

ベズウィックの長老たち故ジョリィ・ライワンガ、故デビッド・ブラナシ、故パディ・ フォーダム・ワインバルンガ、トム・ケリーによって「Gunwinjguプロジェクト」が立ち上げられ、Jawoynと呼ばれる南アーネム・ランドの人々の作品を集めたのがこの「The Blanasi Collection」だ。

プロジェクトの中で集められた作品のうち50点以上が98年の洪水で失われ、残存する38点がこのアートカタログに収録されている。

ディジュリドゥ・マスターとして有名なデビッド・ブラナシ他12名の南アーネム・ランドのアーティストの作品が一望できる貴重な作品集。全42Pの小冊子だがその内容は秀逸で、特にデビッド・ブラナシとジョリィ・ライワンガの作品は圧巻!内容はすべて英語なので手製の翻訳付き(コピー)。

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ブラックフェラウェイ
ブラックフェラウェイ オーストラリア先住民アボリジナルの選択
松山 利夫 2,520yen(税込)

出版:御茶の水書房 ISBN:4-275-00443-4 初版:2006年7月14日

ディジュリドゥを演奏するという事をきっかけに、アボリジナル文化に対する強い興味を持つようになった人も多いのではないだろうか?だが、一般的に日本人が持つアボリジナル観は、非常にうすっぺらなウワサや、不確かな情報から得た単なるイメージであるというのも一つの事実だろう。この本の中にはそんな思い込みをズバっと切り捨てるリアリティがつまっている!

キャプテン・クックから現在までの歴史を通じて、アーネム・ランドや中央砂漠などに代表される伝統志向型の村・アデレードやシドニーなどの大都会・その周辺の地方都市、それぞれのアボリジナルの人々が受けたそれぞれの体験・経緯・闘争、そして模索を描く事で、今現実に起こっているアボリジナルの人々「ブラックフェラ」のリアリティにせまる。

長年に渡ってアボリジナル研究に身を投じてきた作者が、必要最低限かつ必要不可欠なアボリジナルの歴史や文化人類学的情報をちりばめながら、今、淡々と現在進行形のアボリジナル・ライフを描く。その文間には一人の人間では決して変える事のできない現実への憤り、アボリジナルの人々への暖かな視線、アボリジナルの新たな模索への希望がこめられているように思えてならない。

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