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クラップスティック作りをやってみるとその大変さに驚かされます。まずディジュリドゥのように中空になっていないのと硬質な木が使われるので、斧が弾き返されてカットするだけで一苦労です。そして、水に沈むと言われている比重の重いアイアンウッドなどはカットした後その木片をかついでブッシュを歩くのも大変です。
木の硬質さゆえに成形するのもハードで、アイアンウッドはみがくとその粉末に毒性があるために目から涙、鼻からは滝のように鼻水が.....。機械でサッサと作られるイメージとは真逆のハードさがクラップスティック作りにはあります。
クラップスティックの楽器としての文化的地位の高さと製作の大変さが、現地での入手の難しさにつながっているんじゃないかなと感じます。同時に、きっちりと作られたクラップスティックにはある種のパワーを感じさせるような何かがあるように思えてなりません。
【Bibibak Mununggurr】
area : |
Dhalinybuy |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
32.2cm/306g |
large : |
51.1cm/600g |
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25,000yen → 18,000yen |
左手に持つ方のビルマは51.1cmとかなり長めで厚みが2.5cm程度、横幅が4〜5cmほどなのでホールドしやすく重すぎない。小さい節穴があります。右手に持つ方のビルマは短く、丸みを帯びた形で軽いストロークで叩くことができます。カンッと強いアタックをともなったアイアンウッドならではの響きで音量も大きい。2つとも黄色っぽい面と赤っぽい面のツートーンになっていて、芯材と辺材の間の部分が使われているようです。大きいのであぐらをかいて膝の上に大きい方のビルマをのせてたたきながらイダキを演奏するのにもいいでしょう。 |
【Bibibak Mununggurr】
area : |
Dhalinybuy |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
31.2cm/249g |
large : |
38.2cm/337g |
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18,000yen → 12,000yen |
右手に持つビルマは丸くシェイプされていてどの場所でもたたきやすく、持ちやすく、2.5cm以上の厚みがある。大きい方は4.5cmほどの幅で1.7〜1.9cmの厚みでスッと手に馴染むフィット感がある。手元をたたくとカンカンとした硬さと太さの両方を感じさせる素朴さのある音質で、先端の方をたたくとより金属的なキンキンした音質になります。アイアンウッドらしい張りのある音、そして妙にしっくりとくる形状が手に馴染む。 |
【Bibibak Mununggurr】
area : |
Dhalinybuy |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
32.2cm/185g |
large : |
33cm/240g |
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18,000yen → 12,000yen |
両方とも持ち手を細くシェイプしていてかなり握りやすく作られたビルマ。大きい方は広い所で4.5cm、狭い所で3.5cmの幅になっていて、1.5〜2cmの厚みです。小さい方は1.4〜3cmの幅、1.8〜2cmの厚みで三角の形状になっています。硬く強い金属音と強烈なアタック音で、これぞアイアンウッドのビルマという印象の音質です。意図的に細く作られた持ち手は軽く握れて、細かくたたくことができる。 |
【Malalakpuy Munyarryun】
area : |
Dhalinybuy |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
30cm/317g |
large : |
43.2cm/608g |
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イダキ職人としても著名なMalalakpuyによる本気度の高いビルマです。大きい方は、平べったく作りながらもサイドを削って薄くする北東アーネム・ランドのビルマに特有な形状に作られていて、持ち手部分は細身になる台形にシェイプされていてほれぼれするほど最高にクールなシェイプです。小さい方は反り返った少しいびつな形ですが持ち手を細く作ってあって握りやすいです。音色はきらびやかで気品のある質感です。シェイプの美しさ、アイアンウッドの取り扱いにMalalakpuyの知識の深さを感じさせるこだわりの芸術的名品。 |
【Ngongu Ganambarr】
area : |
Dhalinybuy |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
39cm/487g |
large : |
40.3cm/363g |
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20,000yen |
コンコンというベースの音と同時に耳をつんざくようなキンキンした金属音が強く鳴り、強く叩くほどにキンキン度合いが増します。左手に持つ太い方が39cmと短くやや横長の形状で、右手にもって振る方が長く40.3cmで丸に近い形になっていてどちらもしっかりホールドしやすいです。木質は硬くどっしりと重い。音量も大きく、アイアンウッドらしい金属音が叩く強さで変わります。イダキ同様に角を丁寧に落としてあるNgonguらしい作りになっています。小節多数。 |
【Ngongu Ganambarr】
area : |
Dhalinybuy |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
36cm/399g |
large : |
38.9cm/544g |
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25,000yen |
大きい方が平べったく、小さい方が丸みがあって典型的な北東アーネム・ランドのビルマの形状でリアルな使い心地です。大きい方にはグラインダー痕が残るややラフな仕上がりではあるものの、厚みと形に注力されています。小さい方は丸みをおびたきれいな形に丁寧に作られていて握りやすいです。角を落とした作りがNgonguらしい。音量が大きく、軽くたたいても力強く鳴ります。イダキ職人として名高いNgonguらしさ溢れる作りがすばらしい。彼のイダキと一緒に鳴らしたいNgonguの個性を感じるビルマです。 |
【Ngongu Ganambarr】
area : |
Dhalinybuy |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
27.5cm/207g |
large : |
38.7cm/377g |
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8,000yen |
片方は細く長く、もう一方は先が平べったく持ち手が細い珍しい形状のペアです。
右手に持つ小さい方の打面をフラットな方にするとコンコンした響き、尖った方で叩くとカンカンした響きで鳴ります。音量はそこまで大きくないものの軽くて持ち運びやすく、持ちやすい形です。平べったい方で叩いた方が音が大きい。現地で販売されてる価格より安いリーズナブルなセットです。 |
【Ngulwurr Yunupingu】
area : |
Yirrkala |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
30.2cm/256g |
large : |
38.2cm/313g |
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12,000yen |
左手に持つ大きい方はガタガタのラフな仕上がりで、右手に持つ小さい方は丁寧にサンドペーパーがかけられていますが、同じ木材から作ったことがうかがえる赤みの強いアインアンウッドです。それほど重量感のない薄手に作られたビルマですが、軽やかでカンカンした音質がわりに大きな音で鳴ります。平べったい方で叩くとカンカン、角で叩くとキンキンと響きます。ペアで569gと軽く薄手に作られているので持ち運び重視で音も大きいビルマを探している人におすすめです。大きい方に小節あり。 |
【Ngulwurr Yunupingu】
area : |
Yirrkala |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
28cm/224g |
large : |
32.5cm/308g |
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12,000yen |
大抵右手に持つ小さい方は細く丸く作られる傾向が強い中、どちらも平べったい形状で持ち手の部分をより細く作った意図的な形にシェイプされています。小さい方の角で叩く方がハリのある大きな音が鳴りやすく、大きい方の先端付近をたたくとコンコンとした素朴な音色で、上から1/3ほどの所にスイートスポットがあり、そこで叩くとカンカンとキンキンが同時に鳴るアイアンウッドならではの金属的な響きが得られます。小ぶりな大きさで532gと軽量で持ち運びしやすく、シェイプがユニークなペアです。 |
【Ngulwurr Yunupingu】
area : |
Yirrkala |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
39.7cm/314g |
large : |
41.5cm/799g |
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30,000yen |
左手に持つ小さい方が厚みが2〜3cmほどもあって799gでドッシリとしたサイズと重さです。右手に持つ長い方は細く丸い形状にシェイプされていて、動かさない方は重く太く大きく、振り動かす右手の方は扱いやすくするために細く軽く丸くすることでビルマを叩き続けることを楽にし、同時に音量と音質の面で良い鳴らし方ができるようになります。サイズがギガンティックで金物を叩いているかのうような金属音が大きく鳴ります。楽器としての実用性が高く、操作性も高いすばらしいビルマです。 |
【Unknown Yolngu】
area : |
N.E. Arnhem Land |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
31.2cm/217g |
large : |
39.3cm/869g |
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30,000yen |
大きい方はやや扁平に27〜33cmの厚みを持たせて両サイドは丸みのある形状にシェイプされていて869gと重く分厚い。小さい方は先端の厚み29mmで手元18mmと手元に向かってかなり絞り込んだシェイプに作られています。とても握りやすいシェイプをしたペアです。カンカンよりもキンキン感が強く、耳に痛い強いアタック感と音量がすさまじい。ズッシリと重く安定感があり、持った時の手の平への馴染みの良さ、手触りのスムーズさが光る力作です。大きい方には両サイドに節が一つづつあり、短いクラックが数本あります。
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【Unknown Yolngu】
area : |
N.E. Arnhem Land |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
29.2cm/334g |
large : |
30.4cm/404g |
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20,000yen |
両方ともが台形のシェイプをしたペア。右手に持って降る方のビルマが台形をしていると叩く向きを変えることで音に変化が起きやすいです。このペアの場合、平たい所で叩くとコンコン、尖った方で叩くとキンキンと鳴ります。サウンドは耳に痛くない心地よい響きで高く鳴り、サウンドクオリティの高い質感になっています。両方とも手元がキュっと細くなっているのでホールド感がかなり良いペアで、手の小さい女性でも握りやすい形状です。北東アーネム・ランドのビルマならではの形状が美しく、スムーズな表面加工にも注力して作られたビルマです。小さい方の両面に小節一つづつ、細いクラックが数本。大きい方の片面にクラック3本。
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【Unknown Yolngu】
area : |
N.E. Arnhem Land |
wood type : |
Maypiny(Iron wood) |
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small : |
23cm/139g |
large : |
31.9cm/493g |
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35,000yen |
平べったい長方形の大きい方は先端が21mmで手元が25mmでどちらの向きにしてもほぼ変わらないサウンドで鳴ります。右手に持つ小さい方は23cmと短く細く19〜23mmの厚みで細い。そのせいか高音でキンキンと強いアタックで硬い金属音がつんざくように激しくでも心地よく鳴ります。アイアンウッドのビルマらしさを強く感じさせる金属感が強烈です。どこを叩いてもいい鳴りのする左手のビルマと、短く軽く速く動かせる右手のビルマという操作性の高い絶妙なペアです。小さく叩いたり大きく叩いたり、強さによって反応が得られるところも楽器としてのクオリテイが高い。小さい方に節が1つあり。コンパクトなサイズながらすばらしいサウンド。
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