2. Top Endの伝統音楽とディジュリドゥ
-目次-
2-1. ノーザン・テリトリー州Top Endの伝統音楽とディジュリドゥ
2-2. ディジュリドゥの使われる地域
2-3. 地域による伝統音楽のスタイル
2-4. Top Endのソング・タイプ
2-5. Top Endのディジュリドゥの演奏とスタイルの多様性
2-6. Top Endの伝統音楽の用語集
2-7. ディジュリドゥを伴った伝統的なアボリジナル音楽の参考文献
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2-2. ディジュリドゥの使われる地域
Top Endと呼ばれているのはオーストラリア北部の地域で、ノーザン・テリトリー州北部と、西オーストラリア州の北東部、Groote
EylandtやMelville島、そしてWessel諸島のような列島を含んだオーストラリア北岸付近の島々をとりまく地域を指す。
ノーザン・テリトリー州のTop Endは、一般的に地図2.(下記)に示されているように西オーストラリア州との境界線(Joseph
Bonaparte湾)とクィーンズランド州との境界線(Carpentaria湾)の間に位置するノーザン・テリトリー州北の一部分、より正確にはほぼ東経129度〜138度の間で南緯17度より北の部分だと見なされている。これは南回帰線の北に位置するということを意味する。つまりTop
Endは、はっきりと乾季と雨季に別れた熱帯のモンスーン気候の地域なのである。
アーネム・ランドはTop End内にある地域で、1931年にアーネム・ランド・アボリジナル居留区として設立され、現在ではTop
Endとして一般的に知られている地域と同一視されている(Daly Riverから東のRoper Riverまでの地域)。そして、アーネム・ランドはカカドゥ(アーネム・ランド台地)の東からはるかCarpentaria湾までの約150,000平方kmを指す地域である。この全地域は非公開のアボリジナル・ランドであり、そこに足を踏み入れるにはNorthern
Land Council(外部リンク/英語)による許可が必要である。
地図2.
この地図は、重要な町やコミュニティーを含んだアーネム・ランド・アボリジナル・ランド・トラスト(W、C 、 Eのエリア)、Beswickアボリジナル・ランド・トラスト(Bのエリア)を表しています。視覚的に見やすいように略字が使われています。
[この地図はそれぞれ西・中央・北東/東アーネム・ランド、Groote Eylandtの4つのエリアに分かれています。地図のエリア内をクリックすればそのエリアの詳細ページに飛びます。]
注意 : |
この地図の西、中央、東アーネム・ランドそれぞれの領域の境界線は、単なる私的な概算であり、どこか不自然ですが、その地域内の主要な文化的集合体を表現しています。 |
説明 : |
下記のリンクをクリックすると、その地域についてより詳しく書いたページへとびます。 |
地図上の地名 |
Ba - Barunga |
Gu - Kunbarllanjnja |
Ng - Ngukurr |
Be - Wugularr |
J - Jabiru |
Nh - Nhulunbuy |
Bo - Borroloola |
K - Katherine |
Nu - Numbulwar |
D - Darwin |
Ku - Kununurra |
PK - Wadeye |
EV - Manyallaluk |
LE - Gapuwiyak |
R - Ramingining |
Ga - Galiwinku |
M - Maningrida |
W - Wyndham |
Go - Goomadeer |
Mi - Milingimbi |
Y - Yirrkala |
地名の変化
Top Endのアボリジナルの居住区の多くは、この20年で名称を変えてきた。明らかに下記のリストは包括的ではないが、興味がある人にとっては役に立ち、現在の地図でもその名称を見つけることができないものもある。
古い名称 |
新しい名称 |
Rose River |
Numbulwar |
Roper River |
Ngukurr |
Delissaville |
Belyuen |
Bamyili |
Barunga |
Beswick (Ck) |
Wugularr |
Oenpelli Gunbalanya |
Kunbarllanjnja |
Eva Valley |
Manyallaluk |
Lake Evella |
Gapuwiyak |
中央アーネム・ランド|
東・北東アーネム・ランド|Groote Eylandt|西アーネム・ランド