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Research 林 Jeremy Loop Roots
Peter Lister|イダキ奏者/ヨォルング文化研究者
Peter Listerのディジュリドゥ・ページ

2. Top Endの伝統音楽とディジュリドゥ

2-2. ディジュリドゥの使われる地域
【西アーネム・ランド】

地図上に示されている西アーネム・ランドは、Liverpool RiverとMann Riversの西からカカドゥ国立公園までの(以前は、アーネム・ランド保留地として知られた)アーネム・ランド・アボリジナル土地管理の地域である。西アーネム・ランドの南の境界線に位置するのが、Beswickアーネム・ランド・アボリジナル土地管理である。

地図上で、カーソルが表れる所で;
をクリックすれば、その地域の音楽スタイルのサンプルを聞くことができます
をクリックすれば、その地域のディジュリドゥ・ソロを聞くことができます
-サウンドはもうしばらくお待ち下さい-
西アーネム・ランド地図
地図上の地名
AR- Adelaide River EV-Manyallaluk (Eva Valley)* KR-Katherine River
MI-Melville Island Ba-Barunga (Bamyili)* GI-Goulburn Island
KiR-King River MR-Mann River Be-Wugularr(Beswick)*
Go-Goomadeer* LR-Liverpool River PC-Pine Creek
CI-Croker Island GR-Goomadeer River M-Maningrida*
RR-Roper River CP-Coburg Peninsula Gu-Kunbarllanjnja
(Gunbalanya, Oenpelli)*
Ma-Mataranka SAR-South Alligator River DR-Daly River
J-Jabiru Mai-Mainoru W-Warruwi*
EAR-East Alligator River K-Katherine MaR-Mary River
* Aboriginal community



過去(そして実際)に、西アーネム・ランドは、LiverpoolとMann Rivers地域から、Mary RiverとAdelaide river地域周辺までのノーザン・テリトリー州の沿岸部へと西に、そして現在のKatherine(Daly River/Katherine River地域)周辺まで南に広がる全ての地域を指していた。この地域の特徴は、(約20億の前からあると言われている)アーネム・ランド台地の「岩だらけの土地」で、近年ではそれはカカドゥ国立公園の領域内で、最も広大な世界遺産の地域になっている。

2万平方kmあるカカドゥ国立公園は、スイスよりも大きく、そのだだっ広い公園はGagudju、Kundjey'mi (Gundjehmi)、Jawoyn(Nitmiluk、つまりKatherine峡谷国立公園もまたその伝統的な故地である)、Konbudj、Ngombur、Mbukarla、そしてWuningangkの人々の故地ホームランドである。公園内の様々な堆積物の分析から、アボリジナルの人々はこの地域に少なくとも5万5千年前から住んでいたという事がわかった。

カカドゥ国立公園が開発された1970年代までに、NauwalabilaとMalangangerr両方にある雨露をしのぐ岩の住いには、継続的に2万〜2万3千年前から人が住んでいた。これは、継続的に居住されたオーストラリアで最も古い場所である。氷河期の最後から人々がここに住んでいたことになる!! Malakulanjaでは、1万8千年(そして5万年とも言われている)を超える考古学的な堆積物、オーカー(顔料)の「クレヨン画」が発見された。

カカドゥ国立公園では、5,000近くの壁画の場所があり、1,500種の植物、オーストラリアの鳥の1/3種類、1/4の魚類、ほぼ100種類のハチュウ類、そして25種のカエルを見ることができる。オーストラリア国立公園と野生生物省は、100年間の借地を伝統的な土地所有者から得ている。




■この地域の録音を含むディスコグラフィー

Songs from the Northern Territory vol. 1(録音:Alice M. Moyle)
トラックNo. 録音地/日付 内容
トラック1 Kunbarllanjnja
(Gunbalanya), 1962年
Jawoyn(Djawan)speakers
トラック2 Kunbarllanjnja, 1962年  
トラック3 Kunbarllanjnja, 1962年 ディジュリドゥ・ソロ
トラック4 Kunbarllanjnja, 1962年 南Goulburn島のMaung語の歌をKunwinjku(Gunwinggu)語を話すシンガーが歌っている
トラック6(a) Kunbarllanjnja, 1962年 Gunbalang語を話すシンガーによる「Gunbalangスタイル」の歌
トラック6(b) Kunbarllanjnja, 1962年 Maung語を話すディジュリドゥ奏者による「Gunbalangスタイル」の伴奏
トラック7 Kunbarllanjnja, 1962年 Dangbon語を話すシンガーがWagatj言語グループの男性から学んだ「Wonggaスタイル」の歌を歌っている。ディジュリドゥはKunwinjku(Gunwinggu)語を話す演奏者が吹いている(トラック1と同一人物)*
トラック9 Darwin, 1962年 Coburg半島のCape Donの「Gurula」スタイルの歌
トラック10 Darwin, 1962年 BelyuenコミュニティのLarrakia (Wagatj)語のシンガー*
トラック11 Darwin, 1962年 Anson BayのWadyiginy-Larrakia (Brinken-Wagatj)語を話すシンガー。Wanggaの伴奏。*
Arnhem Land(録音:A.P. Elkin )
トラックNo. 録音地/日付 内容
トラック1** 1952年 Anson BayのWagatj語*のWangga
トラック2** 1952/52年 北部Wagatj/Larrakia*のKunborrk
トラック4** 1949 or 52年 Kunborrk
トラック5** 1949年 Rembarrnga語を話すシンガーによるKunborrk
トラック6** 1949年 「Bunborg」と間違ったスペルで記述されている。トラック5と同じRembarrnga語を話すソングマンによる歌
トラックNo. 録音地/日付 内容
全曲 Barunga (Bamyili)1970's David Blanasi(Blanatji)[Y]がディジュリドゥを演奏している。
トラックNo. 録音地/日付 内容
全曲 Barunga/Wugularr, 1976年 David Blanasiがディジュリドゥを演奏している。
トラックNo. 録音地/日付 内容
全曲 WugularrのMaiali(Mayali)語を話すディジュリドゥ奏者
Aboriginal Sound Instruments(録音:Alice M. Moyle)
トラックNo. 録音地/日付 内容
B面, 1(d) Belyuen (Delissaville),
1968年
Wangga(Wagatj-Manda語)*
B面, 3(a) Derby, WA,1968年 Wadyaginy語のシンガーによるWanggaの歌。ディジュリドゥ奏者はWorora語(キンバリー地域)*
B面, 3(c) Kunbarllanjnja (Oenpelli), 1963年 Kunwinjku(Gunwinggu)語を話すシンガーとディジュリドゥ奏者
Tribal Music of Australia(録音:A.P. Elkin)
トラックNo. 録音地/日付 内容
A面, トラック8   Kunborrkソング
The Land of the Morning Star(録音:Le Brun Holmes)
トラックNo. 録音地/日付 内容
B面,トラック1 1962年 Nunggubuyu語。マウス・サウンドとディジュリドゥの演奏。
B面,トラック2 1962年 Gouldburn島のMaung語で歌われている歌
B面,トラック3,4,5 1962年  
Arnhem Land Popular Classics(録音:LaMont West)
トラックNo. 録音地/日付 内容
トラック1 Wugularr, 1961/62年 Kunborrk (西アーネム・ランド南東部の「Bungalin-bungalin」スタイル). Dalabon/Kune語の作曲者/シンガーとKune/Maiali語のディジュリドゥ奏者
トラック4 Wugularr, 1961/62年 Wangga (中央アーネム・ランド南部の「Bungridj-bungridj」スタイル). Djauan/Dalabon語のソングマンAlan MaralungとDjauan/Maiali語を話すディジュリドゥ奏者*

注意:亡くなっていると思われる演奏者の名前は記述されていません。
[D] と [Y]は、それぞれDhuwaとYirritjaを表しています。

** オリジナルのレコード『Arnhem Land vol.1』(1957年)とその再発盤(1993)に共通して収録されている。

* Wanggaだが、実際は西アーネム・ランドの外部の録音で、読者が比較対象しやすいようにマークがつけられています。

[D] & [Y] :それぞれDhuwaとYirritja半属を表しています。



関連リンク
この地域の現在の降雨量を見る(10分毎に更新)(英語/外部リンク)

  残念ながら現在このホームページはweb上から無くなっている。

White Cockatoo Performing Group(英語/外部リンク)

  デビッド・ブラナシが在籍していた一座。Wugularr周辺の最も詳しいサイト。



中央アーネム・ランド東・北東アーネム・ランドGroote Eylandt|西アーネム・ランド

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