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Research 林 Jeremy Loop Roots
中央アーネムランドDjinang言語グループMorogonクランを対象にした長年の調査を経て、1990年代にはアデレードに居住するアボリジナル・コミュニティを研究。現在はNSWの地方町モリーにおいて、ガミラロイの被植民地化の歴史と現代の諸問題を調査。時折アーネムランドのマニングリダを訪問するなど、いわゆる伝統志向型の社会と都市の両方を視野におさめた研究を展開している。
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シリーズ講議:アボリジナルの文化と社会
  ディジュリドゥのワークショップ、ライブ・パフォーマンス、映像の鑑賞などアボリジナル文化を学ぶイベント「Yidaki Vibes Earth 〜Learn & Feel through Didjeridu〜」が2004年8月22日から年4-5回、不定期で大阪でスタートしました。ここではその際におこなう「シリーズ講義」の内容を随時紹介します。

ここで紹介されている内容は、「Yidaki Vibes Earth」のシリーズ講議の際に配られる資料と同じもので、実際の講議ではこの資料をもとに質問が飛び交う中、より深い話を聴くことができます。次回は2006年の3/4(土)に行われます。
 
【第1回】 アボリジナルの祖先はどこから来たのか」/2004.8.22
【第2回】 ヒーローはどこから来たのか」/2004.11.28
【第3回】 ガミラロイKamilaroi (Gamilaroi)ーニューサウスウェールズ州大農場地域の地方町とアボリジナルー」/2005.4.17
【第4回】 父の兄弟は父である―アーネムランドの親族組織」/2005.8.21

今回はアーネムランドの親族組織をとりあげます。彼らの社会では、ある世代に属する特定の人をひとくくりにする「類別的親族名称」を採用しています。 例えば、父と同じ世代に属する父の兄弟は社会的には父であり、兄ないし弟の子供に対しては父と同じ責任と義務を負います。つまり、父はふつう複数いることになります。このことに示されるように、それは私たちにはとても複雑です。彼らを「原始的で遅れた人びと」としたヨーロッパ人の誤解の一部はこれに由来することなどを紹介しながら、できるだけわかりやすくお話しします。

【第5回】 「アーネムランドの美術」/2006.3.4

次回Yidaki Vibes Earthではアボリジナルのアートについて造詣の深いDjon Mundine氏による「アーネムランドの美術」についての講議を予定しています。詳細は後日発表予定。

>>次回のYidaki Vibes Earthの詳細を見る
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