ディジュリドゥの名手David Blanasiで知られる中央アーネム・ランドのGunborrk(Kunbjorrk)。なんとG#というハイッピッチのMagoによる珍しい音源。
ソングマンCrusoe Kurddal(Kuninjku語 / 1961年生まれ)とディジュリドゥ奏者Owen Yalandja(Kuninjku語Dangkorloクラン/
1962年生まれ)によるGunborrk(Kunbjorrk)ソング。二人は兄弟で共にManingridaを代表する有名な芸術家であり、Mimiスピリットなどの彫像の製作者としてオーストラリア国内外で広く知られている。
このカセットテープで聞かれる張り上げるような力強いGunborrkソングの伴奏には、G#〜AというハイピッチのMago(Kuninjku語でのディジュリドゥの名称)が使われている。ギャーンという高い音程の倍音が響く中、きっちりと喉で生まれるこすれるような低音が聞かれ、全体的にルーズな唇で演奏されているような印象を受ける。ブレイク部分で変化したり、止まったりするGunborrkらしい曲構成をきっちりとタイトにフォローしている。このような高いピッチの楽器の演奏の仕方というのがよくわかる。
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