ブラナシの後継者Darryl Dikarrna Brownの演奏がライブ音源10曲中4曲、そしてアーネム・ランドでのブラナシのフィールド録音9曲とライブ録音7曲を収録したブラナシのラスト・アルバム。
■THE WHITE COCKATOO PERFORMING GROUPのプロフィール
■ライナーの翻訳と解説
■DAVID BLANASI ディスコグラフィー
デビッド・ブラナシのラストアルバム。'98年〜'01年の間に行われたパフォーマンスのライヴ録音10曲と、おそらくCD『Didjeridu Master』のために録音され、その収録からはずれていたと思われる'98年のアーネム・ランドでの現地録音を10曲収録していて、内16曲をDavid Blanasi、4曲をDarryl Dikarrna Brownが演奏している。
過去にフランスでのライヴ録音が『Les Aborigenes Chantes & Danses de l'Australie du Nord』(CD 1979 : Arion)として発売されたが、それよりもディジュリドゥの音が大きく録音されていてライヴ録音の部分が聞き易い。特にライヴで演奏したディンゴとブロルガのディジュリドゥ・ソロでは、高齢を感じさせないパワフルな演奏を聞くことができる。
下記は12Pジャケットに紹介されている「The White Cockatoo Performing Group」のプロフィールの翻訳です。
■THE WHITE COCKATOO PERFORMING GROUPのプロフィール
この非常にユニークな演奏集団はオーストラリア、ノーザン・テリトリー州のアーネム・ランドのグループで、そのグループのアーティスト達は、同一の社会的そして家族的起源を共有するMialili、Rembarrnga、Guningu、Burraraの言語グループの年長の男性達である。彼等の土地は、オーストラリアのアボリジナルの楽器ディジュリドゥが伝統的に生まれた場所であり、その故郷である。
このグループのリーダーであるディジュリドゥ・マウター「David Blanasi」は30年に渡って広く世界中を旅し、演奏してきた。彼こそがディジュリドゥという楽器をオーストラリア国内、そして世界中に知らしめた最初の人物である。並はずれた彼の卓越した演奏能力は、ディジュリドゥの連続的なドローン(持続低音)がソングマンの歌もしくはクラップスティックと正確にシンコペーションする西アーネム・ランドのGUNBORGスタイルの「Free Jazz」マスターとしてなさしめた。
西アーネム・ランドでは、1998年から2001年の間に、まず最初にソング・マスター「Djoli Laiwanga(the Black Cockatoo)」を失い、そして彼の伴奏者であるディジュリドゥ・マスター「David Blanasi(the White Cockatoo)」を失った。彼等のCorroboree(アボリジナルの歌と踊りを指す英語)は、ソング・マスター「Jack Nawilill」と「David Yirindilli」に渡され、世界最古の壊れていない芸術的伝統の一つである彼等の歌を受け継いでいる。
どんなにディジュリドゥの演奏が卓越していようと、歌を作り、そしてそれを所有しているのはソングマンであり、ソングマンがディジュリドゥ奏者の演奏する伴奏の種類を決める。
Jack NawilillとDavid Yirindilliは彼等の歌のディジュリドウの伴奏者として「Darrryl Dikarrna Brown」を選び、Darrylは現在、偉大なるディジュリドゥ・マスターDavid Blanasiのスタイルと、自分の最近の演奏スタイルで、ディジュリドゥを演奏している。The White Cockatoo Performing Groupがオーストラリア内外で演奏する時にはいつも、David Blanasiの事が思い出される。
下記はライナーの各曲の解説の翻訳に加えて、ライナーの翻訳の後に単なる聴感上での所見がレビューで述べられています。「上記はライナーの翻訳」という文章ではじまる段落には、音の響きから感じた聴感上の主観的な感想と、各曲に特徴的な音楽的構造や、楽器の特徴などのレビューが掲載されています。レビューの部分で書かれている内容はライナーとは全く関係がありません。また、レビュー部分でなされている言及は推測の域を超えるものではないという事をご了承下さい。
■ライナーの翻訳と解説
LIVE RECORDING : 1. Argument Song|2. Didjeridu Solo Gordo(The Brolga)|3. Didjeridu Solo|4. Djangu|5. Bush Potato(The Short Yam) I 6. Mimi Spirit|7. Mimi Spirit|8. Bini Bini|9. Dingo Lonely for its Mate|10. Gordo(The Brolga)
RECORDED IN ARNHEM LAND 1998 :
11. Dry Land Devil Devil|12. Two Day Sleep|13. Top of the Palm Tree|14. Short Argument|15. New Rain, New Water Coming|16. Foot Track|17. Muk Muk|18. Mammorye(The Green Plum)|19. New Rain
LIVE RECORDING :20. Bo Bo (The Goodbye Song)
※曲名をクリックするとその曲の解説へ飛びます。
LIVE RECORDING
トラック1-5は、オーストラリアのAdelaideにおける2000年2月の「The Adelaide Festival Centre Amphitheatre」でのライヴ録音。White Cockatoo(David Blanasi)はすさまじい演奏をし、コンサートを見た観客は、グループがそのコンサートでロック・バンド以上の熱気を発していたという感想をのべていた。このパワフルな演奏をした当時、David Blanasiは信じられないことに70才を超えていたのだ。
Songmen : Jack Nawilill & David Yirindilli
Didjeirudu : David Blanasi & Darryl Dikarrna Brown
1. Argument Song / Didjeridu : David Blanasi
「恋人同士が言い争っている。少女は別の男についてブッシュの中まで行き、二人は激しく言い争っている。これは有名なストーリーだ。」
上記はライナーの翻訳。LP『Bamyili Corroboree』のトラック3には「Gunrit(The Argument Song)」として同じ曲が収録されている。このライヴ音源では、クラップスティックが抜けて歌がダイナミックになる部分で、歌の盛り上がりに合せてディジュリドゥの演奏は、低い声を若干いれたコールに近いサウンドを出している。70才を越えた老人とは思えないパワー溢れる演奏である。このアルバムのトラック14にこの曲によく似た「Gurrubeh(In the Miaili Language) / Short Argument Song」のフィールド録音が収録されている。
2. Gordo-The Brolga / Didjeridu Solo by David Blanasi
ブロルガ(豪州ヅル)は、いつもお互いに話し合っている幸福な鳥である。このディジュリドゥのソロとコール(叫び声)は伝統的なものではなく、David Blanasiが彼自身と西アーネム・ランドの文化の間の掛け橋のために作った。
上記はライナーの翻訳。70年代後半に録音されたブラナシのブロルガ・ソングのディジュリドゥ・ソロはワライカワセミと同じような雰囲気を持つ、高い声を使ったコールで演奏されているのに、比べ『Didjeridu
Master』やここで収録されているトラックでは、イダキは高いピッチのものを使用しているのにもかかわらず、比較的低い声でコール部分を演奏している。このアルバムのトラック10にも同じ曲が収録されています。
3. Didjeridu Solo by Darryl Dikarrna Brown
ライナー無し。
ブラナシの後継者としてディジュリドゥの演奏をまかされているDarryl Dikarrna Brownによるディジュリドゥ・ソロ。いわゆるGUNBORG(中央アーネム・ランドのダンス・ソング)のディジュリドゥの演奏スタイルをよりダイナミックに押し進めた先鋭的なブラナシの演奏スタイルに比べ、ダリルの演奏はどちらかと言えばWANGGA(Daly River周辺地域を中心とした地域のダンス・ソング)のディジュリドゥの演奏スタイルに似ているように思える。低音のコシが無く、その分、舌で生まれる高い倍音がすさまじい。
4. Djang / Didjeridu : Darryl Dikarrna Brown
少女達は、小さな黒と黄色の淡水魚を捕まえに出かけた。子供達があちこちにいる。
上記はライナーの翻訳。ゆっくりしたテンポの曲で、ブラナシとはまた一風変わった演奏スタイルであるため、歌と合わさった時には、ダイナミズムがまた違った雰囲気になっている。こう聞けばDjoli Laiwangaの曲を伴奏ブラナシのようにディジュリドゥが激しくリズムをきざむというよりは、よりドローン的に使われているように感じる。この曲と同じタイトルの曲は他のどのアルバムにも収録されていないようである。
5. Bush Potato-The Short Yam / Didjeridu : David Blanasi
火の中にくべたヤムイモを取り出してすぐに食べようとしたら、熱すぎて食べることができない。冷たい水の中に取り出したヤムイモをつけておけば、口の中をやけどせずに食べれるだろう。
上記はライナーの翻訳から。CD『Didjeridu Master』にも同じ曲がトラック16に「Manngalinj
(Bush Potato)」として収録されている。トラック1の「Argument Song」の伴奏によく似たディジュリドゥの演奏になっている。ドローンの低音部分にメロディーがついているようにスィングしまくるすさまじい演奏を聞くことができます。ブラナシが製作するディジュリドゥによく描かれた題材でもある。
6. Mimi Spirit
Recorded Live at San Diego, USA, August 1999
Songmen : Jack Nawilill & Tom Kelly
Didjeiru : David Blanasi
Wapukurraという名の老人がいて、彼はミミ・スピリットの父であり長である。彼は片足を悪くしており、動き回る事ができないため岩場にじっとしている。Wapukurraは偶然ミミ達に出会う。ミミ・スピリットは岩場に住んでいるやせっぽちの大地の精霊である。
上記はライナーの翻訳。Djoli Laiwangaの曲の中でも最も複雑にリズム・チェンジする曲で、『Didjeridu Master』では「Wurrarl / Devil Devil」として2曲録音されており、「Mimi」の伴奏用のリズムを演奏していると思われるブラナシのディジュリドゥ・ソロが『Les Aborigenes』のトラック20で聞くことができる。ディジュリドゥのリズムはシンプルだが曲の展開と、ブレイクする度に変わるリズム・チェンジがすさまじい。ディジュリドゥの吹きはじめの感じが、まさに西アーネム・ランドらしい。希代のソングマンDjoli Laiwangaの名曲中の名曲!
7. Wapukurra-Mimi Spirit
Recorded Live at Tampere, Finland, August 2001
Songman : David Yirindilli
Didjeridu : Darryl Dikarrna Brown
David Yirindilliの見事な歌声と、Darryl Dikarrna Brownの卓越したディジュリドゥの伴奏。トラック6のミミ・スピリットと比べて聞いてもらいたい。トラック6と同じ「Mimi」ソングだが、演奏者が変わればこうも雰囲気が変わるかというのがよくわかる。また同じコミュニティのディジュリドゥ奏者でもブラナシとはフォーカスしている倍音のポイントが全く違っている。伸びのある高い倍音成分が強いサウンドです。
8. Bini Bini
Recorded Live at Tampere, Finland, Ausust 2001
Songman : David Yirindilli
Didjeridu : Darryl Dikarrna Brown
全ての少女達と年老いた人々はずっと身の回りの物を全て持って、旅をしてきた。彼等は水を見つけることができないでいると、ある老人に出会い、「この道をまっすぐ進みなさい。そうすれば水があるだろう。」と告げられる。(このトラックの頭の方で聞こえる音は音響技術者の携帯電話の音)
上記はライナーの翻訳。Darrylによるディジュリドゥの伴奏はライヴの時のリバーヴでさらに彼の音の特徴が強調されて聞こえる。ブラナシと比べると、アタック感がソフトで低音はあまり意識的に動かされていないように感じられるが、逆に舌で生まれる高い倍音と喉によって鳴らされていると思われる持続的に鳴り続けている倍音の美しさは独特である。前述したがやはりBelyuenなどのWANGGAスタイルのサウンドに近いように聞こえる。
9. Dingo
Didjeridu Solo by David Blanasi
Recorded Live at Duke University Durham, North Carolina, USA, November 1998
ディンゴは仲間を恋しくおもっている。野生の犬が吠えている。
上記はライナーの翻訳。David Blanasi作曲のディジュリドゥ・ソロ3曲の内の一つディンゴで、『Songs of Bamyili』、『Les Aborigenes』、『Didjeridu Master』にも収録されており、前者2つの音源では高いコールで、後者とこの録音ではすでに70才頃のブラナシで、低い声でのコールになっている。だからといってパワーが衰えているわけではなく、ドローン部分などはかえって昔よりもパワフルになっている観さえある。
10. Gordo-The Brolga
Didjeridu Solo by David Blanasi
Recorded Live at Duke University Durham, North Carolina, USA, November 1998
湿地帯に住む、堂々とした大きな鳥ブロルガが、ぬかるみの中を歩いている。
上記はライナーの翻訳。同一の曲がこのアルバムのトラック1にも収録されており、ブラナシ関連の全てのアルバムに収録されている彼の代名詞的なディジュリドゥ・ソロ曲。『Songs
of Bamyili』に収録されているヴァージョンが一番激しく、高い声で転げ落ちるようなスピーディーな演奏している。このライヴ音源は後期のブラナシの演奏らしい落ち着いたのびのびした遅めのテンポでの演奏である。
RECORDED IN ARNHEM LAND 1998
トラック11-19はアーネム・ランドにて1998年に録音された。
Songmen : Jack Nawilill & David Yirindilli
Didjeridu : David Blanasi
11. Dry Land Devil Devil
乾燥した土地を夜に旅をしたら、星から舞い降りる大きな光を見るかもしれない。それは悪魔で、彼は夜中にやってきてあなたを殺しかねない。もしあなたが賢者(シャーマン)だったなら、それに抵抗することができるだろう。悪魔は、とても大きな耳をしていて、Alice Springのような乾燥した土地からやってくる。
上記はライナーの翻訳。ブラナシの1st&ラストのソロ名義アルバム『Didjeridu
Master』の録音の時に録音された音源と思われる。「Lidumo-ro」といったこの地域独特のひきずるようなサウンドを老練なテクニックでゆったりと演奏したかと思えば、リズミックにスピーディな演奏に切り替えた部分になるという曲展開がおもしろい。特に、クラップスティックの入っていないスローな部分での、喉をひらいた低音部分の倍音のざらつきがブラナシの演奏の中でも最も際立った特徴である。『Didjeridu
Master』のトラック13で「Wurrarl (Devil Devil)」とは同じDevil Devilでも随分違っている。
12. Two Days Sleep
2日間キャンプをして待っている。彼は人々を探し、道をみつける。そしてその道に沿って歩いていくが、ついに誰もみつけることができず、「誰も俺を助けてくれない!」と一人言を言う。
上記はライナーの翻訳。『Didjeridu Master』のトラック13にも同一の曲が収録されている。かなりシンプルな2ビートを基本とした曲で、ブレイク部分もわかりやすい。ディジュリドゥはこの曲のベース部分を「Lido-Lidu-mo-」といった[3+3+2]の割りで演奏していて、他の曲ではあまり見られないリズムでの演奏をしている。
13. Top of the Palm Tree
ヤシの木の実はすばらしい食べ物だ。小さなヤシの木々の上になる実はすばらしい穀粉になり、これを火で焼いてDamper(アボリジナルの人々が作るパン)のようにして食べる。
上記はライナーの翻訳。歌以外は、このアルバムのトラック4でDarryl Dikarna Brownが演奏している「Djangu」にも似た曲展開である。かなり決められた曲構造であるように感じる。またその複雑さゆえか、ブラナシはこの曲の伴奏にはあまり激しい即興性を持ち込んでいない。曲の最後にポツっと残ったディジュリドゥの音にこの地域の演奏スタイルらしさを感じる。
14. Short Argument
「おまえがこの歌を歌えよ!」「いや、おまえが歌えよ!」「いや、おまえがそれを歌え!」「いや、おまえが歌え!」などと二人の兄弟の間でちょっとした言い争いになっている。
上記はライナーの翻訳。『Didjeridu Master』にも同一の曲が収録されている。おそらく4/4拍子で構成されており、クラップスティックが入っていないディジュリドゥと歌だけの所は適当な間尺になっていて、クラップスティックが入っている所はカッチリ決まっているようだ。特にブレイク部分は、変えられる事のない決まったフレーズのようで、他の曲でも使われている。
15. New Rain, New Water Coming
川では水が激しく流れ、雨によって新しい水が溢れて川は増水している。ある人が「流れが早すぎて、泳いで渡ることはできないな。待つべきだ。」と言う。
上記はライナーの翻訳。トラック14と非常に似た構成になっているわかりやすい4/4拍子の曲だが、この曲も同様にクラップスティックの入っていない部分の間尺は自由になっているようだ。「Lidumo-」といったマウス・サウンドで知られるGUNBORGスタイルのディジュリドゥのリズムだが、ブラナシの場合は特に「mo-」の後に喉を一番大きく開き、顎を引いていると思われ、低音がメロディアスに変化している。それでいて非常に安定したドローンが崩れない。GUNBORGスタイルをより発展させた彼独自の演奏スタイルである。
16. Foot Track
ここで足跡を見ている。今こそ足跡を追って誰かを見つけれるか試そう。逃げ去った誰かの足跡なのかもしれない。
上記はライナーの翻訳。この曲のディジュリドゥの伴奏はトラック15とほとんど同じ。
17. Muk Muk
Boobookというフクロウの歌。ソングマンDjoli LaiwangaはフクロウBoobookに墓地でたくさんの歌を教わった。彼は毎晩ある老婆の墓に行き、その墓の上の枝にとまるフクロウから歌を教わった。フクロウの精霊を通じて、その亡くなった老婆が彼に話かけているのだ。
上記はライナーの翻訳。WANGGAのソングマン同様、GUNBORGのソングマンも特定の精霊(Djoliの場合はMuk Muk[フクロウ])から夢の中で歌を授かる。こういった精霊と交信する能力がある人だけがソングマンになれるという。この曲も展開はシンプルだが、ディジュリドゥの伴奏はリズミックな2ビートを基本にブラナシらしい即興性のある演奏をしている。アボリジナル研究の民族学者によると、東アーネム・ランドと比べると西アーネム・ランドでは曲がカッチリと決まっているため即興性が低いと言われているが、ブラナシの演奏はその例外と言える程決まった枠の中で細かい即興を、特にソングマンのその時のノリに合せて演奏している。CD『Les
Aborigene』のトラック17、カセット『Music of Aboriginal Australia』のトラック1、『世界民族音楽大集成
オセアニアの音楽II』のトラック16でも同じ曲を聞くことができる。
18. Mamorye-The Green Plum
Djoli Laiwangaによって作曲された歌。二人の人が歩いていて、Djoliが「こっちへ来てみろ。Mammorye(Green Plum:緑色のすもも?)があるぞ!食べなさい。俺達にはごちそうが待ってる。」と話かける。時にプラムは石で潰して食べられることがある。
上記はライナーの翻訳。他のアルバムには収録されていない曲。Djoli Laiwangaの作曲した曲で頻繁に使われるブレイクのパターンがこの曲でも使われている。
19. New Rain
朝に水を探してやってきて、丸いBillabong(川がつくる三日月湖)ができていて、そこにはたくさんの魚がいることを知る。「こっちへ降りてこいよ!新しい雨が殺したこの魚達を持って帰ろう。あの新しい雨は魚達にとっては毒なんだよ。ここにキャンプをしよう。」ブリーム(コイ科の淡水魚)やバラマンディ(オーストラリアを代表する大きな淡水魚)、そしてヘビまでもブッシュでつかまえれる。
上記はライナーの翻訳。トラック18と同じような曲構造になっている。
LIVE RECORDING
20. Bo Bo-The Goodbye Song
Recorded Live at San Diego, USA, August 1999
Songmen : Jack Nawilill & Tom Kelly
Didjeridu : David Blanasi
とても古い歌。「さようなら!もう二度と会うことがないかもしれないね!」
上記はライナーの翻訳。ライヴ音源。なぜかライヴ音源が非常に良いブラナシ。生録よりもざらついたサウンドで彼の演奏スタイルが強調されたような音に聞こえるのが不思議です。
トラック1-10の歌のストーリーはソング・マスター「David Yirindilli」から、トラック11-20はディジュリドゥ・マスター「David Blanasi」から聞いたものである。
|