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Gori | ディジュリドゥ奏者

GORIっていうのは子供の頃からのあだ名で名字がニシゴリという変わった名前だから。

1997年NYのハードコアパンクスの聖地CBGBにてバンド「Neurosis」のサブユニットで演奏される鉄パイプのディジュリドゥを聞いて、演奏をスタートしました。

2000年初渡豪してオーストラリアをラウンド。この年ディジュリドゥ・マスターDavid Blanasiに出会う。

2001年から北東アーネム・ランドのイダキ・マスター故D. Gurruwiwiに師事(1935-2022)。以来2018年まで毎年現地を訪れて師の家にホームステイしながらイダキ作りや葬儀に参加しながら伝統的なイダキ演奏を学びました。

彼らと生活を共にする上で名前をもらってアボリジナルの親族関係の中に入れてもらうのは普通のことで、当時ドレッドヘアーだったことからイダキ・マスター故D. Gurruwiwiの息子のLarryに「ヤシの木」という名前で兄弟の位置に迎え入れらていただきました。

後にマスター本人からGalpuクランにとって特別なイダキの名前でもある「西風」という名前も付けてもらい驚きました。

Yidaki Master, Jeremy Cloake, and Gori

次世代のイダキ・マスターとも呼ばれていたYothu Yindiの初代イダキ奏者故M. Mununggurrのレッスンを受け、もう一人のイダキ・マスターB. Wunungmurraのイダキ作りに参加、MarakuluクランリーダーのDjambawa Marawiliへのインタビューなど、北東アーネム・ランドの様々なキーパーソンとの交流する機会をいただきました。

Billy Yarawonga and Gori

北東アーネム・ランド以外にも、Beswick、Maningrida、Wadeye、Belyuenなど様々なコミュニティを訪れ、Wadeyeのマロック奏者William Parmbukから学ぶなど、多様な現地の様々なスタイルを現在も学び続けています。

自分にとってはカンビ・マスター故N. Jorrockから学ぶことができたことは、今ふりかえっても幸運でした。北東アーネム・ランドのイダキと変わらぬモチベーションでカンビを学びたい気持ちが今もあるのは、N. Jorrockのきらびやかで美しいサウンドを生で聞いたからかもしれません。

今の自分の演奏スタイルに強く影響を与えたのは、もっとも長い時間を過ごしたイダキ・マスターD. Gurruwiwiとその息子LarryとVernonだと思います。

日暮れのビーチに座って、何時間もLarryのキーボードと歌を聞いたり、バニヤンの木陰でイダキ・マスターから彼のライフ・ヒストリーを聞いたり、直接イダキに関わっていないこともぼくのイダキ・ライフを豊かにしてくれています。 Gori at Injalak Arts & Crafts

何度となくダートロードに四駆を走らせて仲間と共に旅をして、アーネム・ランド内外のいろんなアボリジナルの方々と出会い交流したことで、知らず知らずに自分の中に「体感的にディジュリドゥを理解する」という感覚的に整合性を感じる演奏感が醸成されていきました。

現在は、アボリジナルから見てガイジンという立ち位置を生かしてKenbi、Mago、Mandapul(イダキ)と異なる演奏スタイルを統合的に学び、実践することでそれぞれのスタイルを尊重し深めながらも、アボリジナルの伝統にはないリズムやマウスサウンドを模索した新しいスタイルを追求しています。

 

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