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大八木 一秀 / イダキ奏者
レッド・センター 砂漠のアボリジナルと住む

【名前の表記について】

2008年8月、僕が老人介護施設で働いていた時にお世話をしていた3名の方が続けてお亡くなりになりました。そして、それ以前にも2名の方がお亡くなりになられていました。みんなは高齢で病気の方もおられましたので仕方が無い事だとは思っていますが、本当に残念でなりません。まずはみんなのご冥福を心よりお祈りしたいと思います。

Watiyawanu周辺で暮らすアボリジナルは死者の名前を口にする事は禁忌とし、代わりに「Kumanytjayi」という名前を用いる事は専門用語解説で説明しました。

Earth Tubeに寄稿するにあたり、名前の発音の誤解を避けるためにアボリジナルの名前は日本語表記ではなく、英語表記に統一する事を前提にこれまで「レッド・センター」を書き続けてきました。しかし、これからストーリーを書き続けていく中で「Kumanytjayi」を多用すると、ストーリー上の人物が分りづらくなってしまう恐れがあります。

この事を10年以上Watiyawanuでアボリジナルと共に暮らし、お世話をしてきた白人女性のGlenis Wilkin(グラニス)に相談したところ、「日本語表記をするのであれば特に問題は無いだろう」と言って頂けたので、亡くなられた方の名前に関してカタカナ表記をする事にしました。ただ、やはり砂漠で暮らすアボリジナルの法を尊重するためにも、従来通り「Kumanytjayi」を使用し、その後ろにカタカナを入れるようにします。

表記例

Kumanytjayi/(ビル)

以前より英語表記に関してはいくつかご意見を頂いていたのですが、これからも基本的にはアボリジナル名や土地の名前に関しては英語表記で統一していくつもりです。見慣れない文字で読者の皆様にはご迷惑をおかけしているとは存じますが、これからも宜しくお願い致します。

最後に亡くなられた

Kumanytjayi/ビル

 

Kumanytjayi/ジンジャー

Kumanytjayi/ナープタ

Kumanytjayi/ルビー

Kumanytjayi/ヌンティ

のご冥福を改めてお祈りしたいと思います。そして、僕の体験を通じてコミュニティに住むアボリジナルの生き方や暮らしぶりを読者のみなさまによりリアルに感じて頂けるように、これからの「レッド・センター」を続けていこうと思っています。

2008/9/10 大八木 一秀
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