■機内でブングル?
彼はマニングリダに住んでいるので、「マニングリダに来ることがあれば、絶対電話しろよ!俺の家は部屋があまっているから、いつでも泊めてやるぜ!」と言ってくれたので、携帯電話番号を交換。 実はダーウィンからミリンギンビに行く便は、マニングリダでトランジットするけど、10分程すれば途端にミリンギンビに出発してしまうので、僕は未だマニングリダに行った事が無い。いつかは寄ってみたい街やなぁ。 搭乗後もその彼と話し続け、機内で笑い合っていると、横の席にミリンギンビのランドオーナー(地主)のワラマンゴ(言語グループの1つ)のヨォルングが座り、断然機内が盛り上がってきた!「ワラマンゴの人達のトーテムはバラマンディだよね?」と唯一彼らに関して知っている事を話すと、すごく喜んでくれて、いきなりLetter Stick Bandの彼と共にバラマンディの歌を大声で歌いだした。 かなりの大声と大きな手拍子だったので、スチュワーデスも苦い顔でこっちを見ていて、もちろんイダキ伴奏は無かったけど、かなり渋い歌だったので興奮した。飛行機内でのブングルは初体験やったなぁ。
またもやスチュワーデスの視線が痛い。50分の有意義な空の旅だったなあ。マニングリダからは10分少々でミリンギンビに到着するけど、乗客は僕を含めた4人だけで、ヨォルングは乗っておらず、先ほどとは打って変わった静けさだった。 ■ミリンギンビのみんなに感謝! ミリンギンビ到着。今ミリンギンビからは、ある葬儀のために大勢の人がエルコ島に行っていて、すごく静かな雰囲気。エルコ島で行われている葬儀に参加したい気持ちはあるけど、ミリンギンビからは飛行機が出ていないので半分断念していた。けど、もしかしたら船で行く人がいるかもしれないので、海岸をぶらぶらしていると、姉達がビーチから「おーーーい、弟!こっちこっち!」と言って手招きしている。
その間、ミリンギンビ学校の先生が何匹も大型のバラマンディーを浜辺から釣り上げていた。入れ食いとまではいかないけど、数時間で5匹ほど釣れていたから大漁のはず。バラマンディーはいいけど、船は未だ来ない… 数時間後、依然何も起こらないので、痺れを切らして、船を修理しているらしいメカニックの家に向かうと、修理している素振りも無く、家の中でテレビを見ていた.......。どうやら修理に必要な部品が無いらしく、今その部品の到着を待っているらしい。 さらに、いつその部品が到着するのか分からないらしい。これは明日出発の可能性も無いと判断して、妹達の家に帰宅し、夕飯にする。幸いクーラー付きの部屋をあてがわれたので至極快適に今回のフィールドワークがスタートした。 2ヶ月ぶりにやって来た外人に対して、すんなり部屋を貸してくれるヨォルングの懐の広さを尊敬するし、感謝の気持ちで一杯です。やっぱり彼らの場所では彼らの親切無しでは生活できないと実感した。いつもお世話になってるヨォルングが皆エルコ島に行ってしまっているので、妹達が寝床を提供してくれてなかったら、今夜は何処にも泊まる場所が無かったはず。 感謝の気持ちもこめて、明日エルコ島に行けなかったら、ダーウィンから持参したグリーンカレーを作って皆で食べよう。 |トップへ|
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