Mornington島の最古の録音。ブーメラン・クラップスティックとディジュリドゥという組合せで演奏される唯一の地域でその独自性がうかがえるサウンドです。廃盤。
■ライナーの翻訳と解説
■Mornington島の歴史背景(Rev. D.L. Belcher著)
■Mornington島の録音を含む音源
クイーンズランド州、Carpentaria湾に浮かぶ、Mornington島の最古のLP音源。この地域ではディジュリドゥの歴史が浅く、実際にディジュリドゥ・ソロがトラック1、5、15に、そして歌の伴奏としてディジュリドゥが使われているのはトラック11、14、16、19だけで、残りは歌とクラップスティックもしくはブーメランのみという構成になっている。
ディジュリドゥの演奏スタイルそのものは、より呼吸でリズムを作っているように感じられ、David Hudson氏の演奏に似ている部分もある。いわゆる、GUNBORG、WANGGA、BUNGULスタイルのどれにもあてはまらないこの島独自のスタイルである。トゥーツ(トランペットのようなホーン音)とドローン(持続低音)の両方が使われ、舌をダイナミックに使うのではなく、舌を前方で動かして演奏しているからコンテンポラリーなサウンドに聞こえるのだろうか?また2本同時に演奏されることもある。
下記はLPのバックジャケットに掲載されているライナーの翻訳に加えて、LP音源の中でもディジュリドゥの演奏を含んだトラックに関しては演奏されている音やスタイルについてのレビューが「上記はライナーの翻訳」という文章からはじまる段落に掲載されています。「レビュー部分でなされている言及は推測の域を超えるものではないという事をご了承下さい。
■ライナーの翻訳と解説
SIDE A : 1. Didjeridoo|2. Waranbi|3.
Thuwathu|4. Birinjul|5. Didjeridoo|6.
Wida-Manda| 7. Coral Sea Dance|8. Dingo
Dance|9. Crocodile Dance|10. Pelican Dance|11.
Wanga with Didjeridoo|12. Shooting Star Dance|13.
Small Cloud and Sea|14. Didjeridoo Solo
SIDE B : 15. didjeridoo|16.
Indian Hawker|17. Driving Away the Mulgri Spirit|18.
Dumara|19. Didjeridoo|20. A Childbirth Song|21.
Thuwathu|22. initiation Song|23. Farewell
※曲名をクリックするとその曲の解説へ飛びます。
SIDE A :
1. Didjeridoo
ライナーなし。おそらくディジュリドゥ2本同時に演奏されている。時折、トゥーツも使うが、ドローンの倍音成分と声で生まれるリズムにかなり意識がむいた演奏スタイルのようだ。ドローン部分を舌を使ってリズミックに演奏するのではなく、どちらかと言えば、息でリズムを作っているような印象を受ける。ドローンは常に鳴っていて、高い倍音域を舌を使って動かし、低音部分は声でリズムを作っているように感じる。
近年(20世紀初頭?)になってからディジュリドゥが使われるようになったと言われるだけあって、伝統的なアーネム・ランドのアボリジナルの演奏方法のどれにも当てはまらないスタイルである。教会の中で録音されたのか、'60年代の現地録音なのにかなりホール・リバーヴがきいています。
2. Waranbi
Waranbiは腕のいいハンターであり、戦士、ダンサーそして恋の達人でもあった。このダンスでは、Warabiが若い頃に若いMaguraという女性の愛を求めるが、彼はまだ割礼を終えていなかったので、彼女は彼をのぞまなかった。彼女は彼を振り払う。これはダンスでは羽をくるくると回すことで表現されている。彼は立ち去らない。ダンサー達は、手を上下に揺らし彼の意志を暗に示している。
2番目のパートで、Maguraは空に煙りが上がるのを見る。それは結局Warabiが彼女の夫になる人だということを伝えている。ダンサー達は今喜び踊っている。二つのシンボルがWaranbiとBalibal(Stingray:エイ-Waranbiのドリーミング)を象徴している。テーマ・ソングは「Magura Waranbi Tharabil(割礼をしていない男性)」。
上記はライナーから。複数の男性ヴォーカルとクラップスティックのみ。同じ歌詞「Magura Waranbi Tharabil」をひたすら繰り返している。メロディーが、同じ歌詞に合わせてゆったりと低くなっていくのを周期的に繰り返す素朴な歌。
3. Thuwathu
1曲目では、ダンサー達は、互いにぶつかりあう波を表わしている羽のついたシンボルをつけて二つのラインにわかれて踊っている。その波は海ヘビ「Thuwatu」によって引き起こされており、ヘビが海から乾いた大地へと溝を作りながら泳いだので、その溝がMorningtion島のDugon Riverになった。「Thuwatu」は泉があるBugugunという場所で死んだ。この歌のテーマは「Nangu-La(南の深い場所)」と「Wirda-La(Thuwatuがやってきた海の真ん中)」である。
上記はライナーの翻訳。複数の男性によるクラップスティックと歌を2曲収録。いずれもお経のように抑揚の無いフラットなメロディーを淡々と歌っていおりどこか宗教的な雰囲気を感じさせる。いずれも非常に短い。
4. Birinjul
Rain Dance。二つのダンサーのグループがあり、前のグループは稲妻、雷、雷雲を表わしており、後ろのグループは雨を吹き飛ばす風を表わしている。風はとても強く、雨雲を吹き飛ばす。男達は雨が上がって喜んでいる。
上記はライナーの翻訳。複数の男性によるクラップスティック(ブーメランの音と思われる)と歌を2曲収録。男性のダンサー達の「Kurururururu」という掛け声を随所に聞くことができる。Alice M. Moyle博士の録音『Aboriginal Music from Australia』(LP & CD 1959-69 : Philips/UNESCO)に収録されているYuendumu(Alice Springから350kmの所にある砂漠地帯)にて録音されたRain Dreamingの儀式の歌でも似たような多数の女性による「Kurururururu」という掛け声を聞く事ができる。
5. Didjeridoo
ライナーなし。波立つ海を模倣したディジュリドゥ・ソロ。他の地域のアボリジナルの伝統的な演奏方法と比べ、唇にできるホールのサイズとその振動の振れ幅が大きいように感じられる。そのためにプレッシャーは少し抜け気味になり、舌の代わりに息でリズムを作っているようなサウンドになっているようだ。頬の伸縮で生まれる高い倍音が聞き取れる。一番最後に長いトゥーツがはいっている。息で作るダイナミックなリズム。
6. Wida-Manda
Mornington島に実際にある洞窟の夢。洞窟の男達とブッシュに住む男達は神話上の人々である。洞窟の男とブッシュに住む男がブッシュの中を歩いていて、はじめて出会う。彼等は驚き、そして互いに興味をもち、グルグルと回りながらお互いを調べあう。お互いに気に入り、いい友達になる。他の互いの仲間達も友好的に集まって来る。そのテーマは「お前はいいやつだなブッシュに住むやつよ。お前もいいやつだな洞窟に住むやつよ」というものになっている。
上記はライナーの翻訳。ディジュリドゥを伴わない複数の男性ヴォーカルとクラップスティック。メインボーカルが主旋律を歌い、その他のシンガー達はユニゾン、時にハーモニーを歌っている。
7. Coral Sea Dance
サンゴのシンボルは中心にある。潮流は引き潮で、浅瀬の水はなくなり干上がっている。そして今、潮は流れ、干潟と岩にできた潮だまりに流れ込んでいく。ダンサー達は、輪になり、叫び、サンゴの方に魚を追い、手網ですくうという踊りでこの歌を表現している。
上記はライナーから。複数の男性シンガーとクラップスティック。1曲を収録。
8. Dingo Dance
野生の犬ディンゴ(ほ乳類でオーストラリア原産ではなく4000年前に東南アジアの商人によってもたらされたとされている)が狩りを終えて帰ってくる。ディンゴは踊り、そしてあれこれと学ぶ。激しく動いた後には、木陰で横になり、ハァハァと息をきらす。
上記はライナーの翻訳。まず最初にディンゴの遠吠えをまねた大勢の「Ho-」という長い声が続き、複数の男性ボーカルにクラップスティックが続く。途中でクラップスティックも歌もなくなり、(おそらくダンサー達による)ハァハァという息をきらす声がはいり、再び歌がはじまる。これを2回繰り返し、最後には再び、ディンゴの遠吠えをまねた声でおわる。ディジュリドゥの伴奏はない。
9. Crocodile Dance
男達は、クロコダイルの扁平足な歩き方をまねて干潟を通って歩いていく。彼等は足跡を見つけ、そこにクロコダイルがいることに気付く。そしてクロコダイルの邪魔をしないようにこっそりと干潟の端へともどる。2番目の部分では、ある男が、クロコダイルは殺されているのだけれど、こっそりと歩き、他の人に忍び寄るようにと手を振る。ダンサー達は、クロコダイルが殺されたので足を高く上げてステップをふむ。クロコダイルがつかまえられ、運びだされ、今喜びにあふれている。
上記はライナーの翻訳。複数の男性による歌とクラップスティックのみ。シンプルに一つの言葉だけを反復して歌っている。
10. Pelican Dance
ペリカンは自分のメインのキャンプ地「Thala Dugan」を離れ、自分達のくちばしについた釣り網をもってSandalwood Riverへと下っていく。ペリカタン達は皆、河口まで下り、砂州にキャンプをする場所をみつけた。最後のペリカンが皆にうなりながらやってきて、全てのペリカン達は一斉に飛び立つ。テーマは「Birrdi Wu Jau Ngye(ペリカンは釣り網をもって川を下り、狩りをするので、狩りをしても無駄足だ」というもの。
上記はライナーの翻訳。ディジュリドゥの伴奏なしの複数の男性のヴォーカルにクラップスティック。
11. Wanga with Didjeridoo
ライナーなし。埋葬の歌。1本のディジュリドゥの伴奏とクラップスティックに数人の男性の歌。トゥーツを多用したリズムだが、ドローンのリズムがはっきりと舌で区切られていないので、音の響きはあまりリズミックに聞こえない。だが逆にドローンのうねりは声や頬、舌の動きで増幅され太い幅広い音になっている。
12. Shooting Star Dance
Part I : Southern
流星は、虹の精霊の目だと言われている。流星が空を流れる時、病気や不運、死などを伝えている。ダンサー達は、流星を狩り出すためにブッシュに入り草々を手にもってゆする。星が落ちる時、中央の人がクラップスティックを打ち、その場の全ての人々は恐怖で後ろへ遠ざかる。
Part II : Northern
朝にかけてよりたくさんの流星が流れる。一人のダンサーが、もう一人のダンサーの前でじっと見つめ、他の人に身ぶりで合図を送りながらやってくる。クラップスティックを打ちならす時、再び星が落ち、男達は恐怖で後ろ向きに倒れこむ。彼等の手にもたれたヒモと羽は流星の尾を表わしている。テーマは「Birinjalan Jalurungu」。
上記はライナーの翻訳。ゆったりとテンポで打鳴らされるクラップスティックに複数の男性ヴォーカル。この曲もお経のように抑揚のない短い歌になっている。
13. Small Cloud and Sea
踊りの中で「Boori Boori Boori」と歌われ、この歌声は風をまねく。2曲目のダンサーの動きは南から風を先導してやってくる雲を暗に示している。
上記はライナーの翻訳。短い複数の男性ヴォーカルにクラップスティックの歌を2曲収録。
14. Didjeridoo Solo
「浜辺にうちよせる波」。ライナーなし。潮は満ち、波は岩に勢いよくぶつかっている。速いテンポで、短いリズムを少しずつ変えながら繰り返している。トゥーツは一度も入らない。サウンド的には著名なディジュリドゥ奏者デビッド・ハドソン氏のサウンドに少し似ている。
ソロの後に2本のディジュリドゥが同時に演奏している。全くユニゾンしているのかポリフォニックには聞こえない。ホール・リバーヴもあいまって太い倍音が渦となり、シンプルに同じリズムを繰り返し続けている所に、複数の男性ヴォーカルがやおら入ってきて、シンガー達もディジュリドゥと同じ尺のフレーズをひたすらに繰り返す。そしてシンガーがぬけた瞬間に少し違うリズムをディジュリドゥが刻み、再度ヴォーカルが同じ歌詞で突然入って来る。
ディジュリドゥの伴奏が入った歌としては、ここに収録されているトラックの中で一番長く、しっかりした構成で演奏されている。
SIDE B :
15. Didjeridoo
ライナーなし。このアルバムの中でも最も安定した演奏をしているディジュリドゥ・ソロ。低い音のディジュリドゥをゆるい唇で演奏しており、唇や頬を全体的にリラックスさせて舌もあまりカール・バックさせないで前方で動かしているように聞こえる。
16. Indian Hawker
インド人の行商人は旅の途中で、アボリジナルの男性達のグループの所へとやってきた。彼等は互いに話をし、インド人の行商人はアボリジナルに踊りを踊るように求められる。
上記はライナーの翻訳。短いディジュリドゥ・ソロにはじまり、英語でのやりとりが劇作のように行われ、その後歌とクラップスティックに踊りが収録されている。
17. Driving Away the Mulgri Spirit
ヒーリング・ソングとだけライナーに書いてある。楽器の伴奏を伴わない、仏教の声明のように数人の男性による詠唱が「Shu-i Shu-i」という掛け声の合間に行われている。
18. Dumara
島の「小さな良いボート」。この曲はTorres海峡の島々から伝わってきた歌である。
上記はライナーの翻訳。Torres海峡の島々から伝わった「Island Style」の複数の男女による合唱。明らかに西洋的な音楽の影響を感じさせる歌で、歌詞の中に「Run away〜」という英語が入っているのも珍しい。
19. Didjeridoo
狩人は、ブロルガ(豪州ヅル)、野生のアヒル、ふくろうの鳴き声を聞き、海へと下りて行く。
上記はライナーの翻訳。トゥーツとコールを多用しており、このレコードの中では最もダイナミックな演奏になっている。ドローン部分でも多少低い声を出してリズムを刻んでいる。アーネム・ランド的なディジュリドゥの演奏スタイルの枠におさまらないコンテンポラリー的な演奏スタイルを感じさせる。
20. A Childbirth Song
ライナーなし。数人の男性による楽器の伴奏を伴わない歌。Mornington島の歌唱の特徴なのだろうか、メロディの抑揚が少なく、数人のシンガーによる和声的な響きを感じさせる。一人のドローン的な役割を果たすシンガーに、数人のシンガーがそのドローンから離れたり戻ったりしながら、幅の狭い抑揚をつけた歌を歌っている。この特徴はこの島の他の歌でも多くみられる。
21. Thuwathu
もがき苦しむヘビ。棒と羽のシンボルをもったダンサー達は、Dugon Riverまで泳いで上がってきたヘビによって作られた形を暗示する様々な動きで踊りを踊る。「Thuwathu」は妹の「Bulthuku」の子供「Gindibu(Willy Wagtail)」を保護することを断ったために、自分のねぐらで焼かれてしまう。そして「Thuwathu」は激痛のために乾いた土地まで泳いできたのだ。
上記はライナーの翻訳。「Thuwathu」とはこの地域でRainbow Surpentを指す言葉で、『A Changing Culture Songs from Mornington Island』(Cassette 1975-78/1991 : Social Science Press)のA面では、長時間に渡ってドリームタイムに起こった「Thuwathu」にまつわる神話が、英語でMornington島のアボリジナル自身によって語られている。ここでは数人の男性シンガーによる手拍子と歌が収録されている。
22. Initiation Song
イニシエーション(通過儀礼)の儀式のために少年を準備する歌。手拍子と数人のシンガーによる歌。手拍子は、珍しい3連の1-2拍目のみをたたくというリズムで、オーという声が歌の間に入り、全体的にカオティックな雰囲気が漂う。
23. Farewell
火事の後、ブッシュは新しい緑が芽ぶいている。友情の再開を約束してわかれる。ゆったりとしたクラップスティックに歌とダンス。
LPのバックジャケットのライナーに、当時のこの地域の牧師であるD.L. Belcherによって書かれた「Mornington島の歴史的背景」という題の文章が掲載されており、牧師的な視点でMornington島の歴史やアボリジナルの人々の行く末について書いており、当時のミッション(キリスト教の伝道団)がアボリジナルの居住地の中で担おうとしてきたことなどをうっすらと理解することができる。下記はその翻訳です。
■Mornington島の歴史背景(Rev. D.L. Belcher著)
Wellesley卿の後、Mathew Flindersがこの島々を名付けた時、彼が出会ったアボリジナルは現在のMorningtonの島民の先祖であった。
1914年に、Robert Hall牧師がキリスト教の長老派教会のミッション(布教活動/その拠点)を築き、1917年にMornington島で本土の背教者に殺害される。しかしながら、その仕事は1940年まで現地にとどまったR.H. Wilson牧師の指導のもとで続けられ、J.B. McCarthyに引き継がれ、そののち1958に私、D.L. Belcherに引き継がれた。
Moriningtonの島民は主に、北方もしくは風下、そして南方もしくは風上の二つのグループで構成されている。元来、東側と西側のグループがいたが、これらのグループはそれぞれ北方と南方に溶け込んでいった。この二つの区分はCorroboree(アボリジナル歌と踊りを意味する英語)のテーマのバリエーションに反映される。例えば、「Shooting Star(流星)」のダンスは一つの歌だが、二つの似通った、変わったアクションがある。
Mornington島には約560人が住み、その内100人は、自分の島での生活条件の悪化などのために、20年前に移住してきたBentinck島民である。Morningtion島に含まれる人口の多くは、オーストラリア本土の白人の居住による文明化の影響の結果として、この島で同化することになったオーストラリア本土を追放された人々である。
Morningtion島の孤立具合が民族的融和を保存し、ミッションと西洋化の開発が白人とその活動への同化に向けて人々を動かしてきたという点においてMorningtion島は非常にユニークである。大体120人のアボリジナルがオーストラリア本土の牧場で牧夫や召し使いとして雇われている。そういった人々は、ミッションが管理する地域の村に住み、住居の近くには、学校、協会、病院、店鋪、作業場、家畜の飼育場があった。Mornington島とDenham島の間のApell海峡に位置し、良い防波堤と船の停留港があり、Thursday島から2週間に一度の船によって様々なものが供給されていた。
中心地はMornington島の480km南のMt Isa。Morningtion島の人々は「Lardil」という名前で知られ、50才以下の大人は皆上手な英語を話すが、同じLardilという名前の言語を話すバイ・リンガルである。Bentinck島のKaiadiltと呼ばれる人々はより原始的で、西洋化はしつつも、伝統的文化を多分に残している。社会的組織がほぼ無傷な状態を保っているのは、アボリジナルとして人々と共に働くミッションのスタッフの間で、同調的な関係があるからだと言うことができるだろう。
学校には二人の白人教師とアボリジナルの学級委員がいる。アボリジナルの牧夫長、倉庫管理人、長老、評議委員、警察官が現地の行政を手助けしている。資格を持つ看護婦、建築士、技術屋、民政委員がそのスタッフに含まれる。最高責任者はアボリジナル部門と、島の業務に対して責任があり、長老派教会の聖職者でもある。ミッションの運営コストの大半は、直接もしくは間接的にオーストラリア政府に支えられている。ミッションの方針は、アボリジナルの人々がどこか他の所で、牧畜やその他の(例えばMt Isaでの採掘をしているアボリジナルもいる)仕事につくことができるように、支援状況を供給することである。
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