世界的に有名なイダキ奏者であるDjalu Gurruwiwi。
CDのジャケットなどでも見ることができるが、Djaluはアロハシャツにサングラスという組み合わせがバッチリ似合っていてシブイのだ。実際、彼は家だけでなく儀式の場でもいつもサングラスをかけている。しかしある日、Djaluがサングラスをかけていない日があった。
「どうしたの?」と聞くと壊してしまったらしい。彼になにかお礼がしたいと思っていた僕たちはこの話を聞いて同じサングラスをプレゼントすることにした。
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Djalu Gurruwiwi
Djalu teaches and plays yidaki
CD 1,980yen
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Djaluとその息子Winiwini、Barrnyulnyulの3人によるイダキ教則CD。超絶的なすさまじいイダキ・ソロとそのマウスサウンドが収録されている。Djaluのパワフルでマジカルな倍音の渦はCDというメディアでは収録しきれていないが、その迫力だけはビンビンに伝わってくる!
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ある夜、焚き火を囲みながら話を聞かせてもらった時に、準備していたサングラスをDjaluにプレゼントした。彼はとても喜んでくれて、夜なのにさっそくかけてくれた。お互いにとてもハッピーな気持ちになることができた夜だった。
次の日、朝起きてDjaluに挨拶にいくと、あれ?サングラスをかけていない。
おかしいな昨日プレゼントしたはずだし、まだどっかに置いたままになってるのかな?と思っていると、先に起きていたゴリ君が浮かない顔をして僕たちのところにやってきた。そして見せてくれたものは・・・耳にかける部分がポッキリと折れ、無残な姿になったサングラスだった・・。まさか・・たった一晩でこんな姿に??。
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「あのな、昨日の晩、寝返りうったらな・・」
「うん・・」
「折れたんやって」
「・・・」
「でな、直してほしいねんて」
「・・・」
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「どうやって直したらいいって聞いたらな・・『ワイヤー』でって・・」
「・・って、ワイヤーじゃどう考えても無理やろ?」
「俺もそう思う・・」
その後、なんとかワイヤーで直そうと格闘するもののうまくいくはずがなく、ボンドでとめたり、テープで巻いたり、支柱で支えたり様々な方法を試したのだが最後までうまくいくことはなかった。
補修をしようとしてよけいボロボロになったサングラスを手に、みんなでお互いの顔を見回し、次にサングラスをプレゼントするときは鉄製にしよう!と決めたのだった。