【聖地巡礼】 Goriくん、ノンくんの汗と涙によって、無事「トゥルーピィー」を手に入れることができた僕たちは、ついにシドニーを旅立つ日の朝を迎えていた。車を修理するのに2日かかったため、すこし予定がずれ込み、出発日の今日は7/25。
うーーむ、ちょっと大変だけど、やるしかないでしょ! ここまでくれば必然的に最短ルートを選ぶのが当然だと思うのだが、僕たちはあえて約500kmの遠回りになるメルボルンを経由するルートを選んだ。なぜかって?答えは簡単。メルボルンには世界中のイダキ・ヘッズ(Grateful DeadのファンがDead Headzとよばれているように、僕たちはイダキに魅入られた人達のことを「Yidaki Headz」と呼んでいる)にとって、ぜひ訪れてみたい場所、そして会ってみたい人物がいたからである。その人物の名前はGuan Lim氏(以下グアン)。
彼のイダキ・コレクションは世界有数で、アーネム・ランドを訪れてもめったにお目にかかることのないような、セレモニーで使用されたイダキなど貴重なものが多い。事実、過去にはメルボルンの美術館でイダキ展を開いたほど。また定期的にDjalu Gurruwiwi氏のもとを訪れ、イダキからアボリジナル文化まで幅広く学ぶ「Cultural Study Tour」を主催している。僕は去年このスタディ・ツアーに参加したのだが、Garmaフェスティバルなどとはまた違った貴重な体験をさせてもらった。
つまり、今回メルボルンの彼の家を訪ねることはアーネム・ランドを訪れるのとはまた違った意味での「聖地巡礼」だったのだ。そしてこの話を聞きつけたグアンの友人であり、元レゾナンスの凄腕イダキ・プレーヤーJeremy Cloake(以下ジェレミー)が飛び入り参加で加わって、まだ薄暗く凍えるように寒い早朝のシドニーをあとにしたのだった。 |トップへ|
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