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Research 林 Jeremy Loop Roots
ヤス(カラキ ヤスオ)|在豪イダキ奏者
ブラブラ日記 2 -Gamraのディープな楽しみ方編 2-

【雨のGarma】

その日はGarmaサイトでDjalu一家のためのテントの設営やら、シャワーを浴びたいという理由で家にもどりたいやらで、会場とSki Beachを彼等の送迎で2往復する羽目になる。そして、翌朝からはじまるGarmaにそなえてGulkulaでキャンプするために、夕方あらためてSki Beachをあとにした。

Ski Beachを出て南へ向かって走っていると、フロントガラス越しの空に怪しい灰色の雲がグングンとかかり始めているのがはっきりとわかった。 そしてしばらくするとポツポツと降り始める雨・・。 会場が近づくにつれ雨はさらに勢いを増していき、舗装路を外れダートロードに入ったころには視界が悪くなるほどの大雨になっていた。

ダートロードで跳ね上げた赤土のどろ水
雨のダートロードは初体験。車が跳ね上げた泥で後ろが見えない!!
Garmaフェスティバルが開催されるのは8月初め。

赤道に近いノーザン・テリトリーでは雨の降らない「乾季」と、毎日断続的に雨が降り続ける「雨季」があり、8月は本来「乾季」のまっただ中。こんな時期にこれだけの雨が降るのはめずらしい。しかもドシャ降り。

一緒に乗っていた僕にとってNgandi(お母さん)にあたる人に「こんな時期に大雨って結構あるの?」と尋ねてみると「あまりないねえ・・」とつぶやいていた。

まさかGarma期間中に雨が降るとはまったく予想していなかった。開催日を一日間違えたことといい、ドシャ降りの雨といい、今年のGarmaは最初からハプニング続きだ。

この大雨が想定外だったのは主催者側も同じだったようで、会場に到着してみるとスタッフもテンヤワンヤの大騒ぎになっていた。水溜りだらけの会場内をテントサイトに向かって走っていると、見覚えのある2人の日本人がずぶぬれになりながら歩いていのが見えた。東京から参加していたディンカム・オージー倶楽部の上野さんとケアンズから一緒に参加していたトムさんだった。

「いやー助かった!!実は僕らのテントが中までズブ濡れで寝られるような状態じゃないんだよ!いま受付まで抗議しにいったところなんだ。ちょっと新しいテントを車で運んでもらってもいいかな??」

Ski Beachを犬とともに歩く真弓
車から降りてみて2度ビックリ!こりゃ洗車が大変だ〜

テントを管理しているコンテナで、あまりの忙しさにブチ切れ寸前のスタッフと直接交渉し、新しいテントを調達する。それを車に積み込んで上野さんたちのキャンプサイトへ。そこでは日本から参加していたみんなが雨と寒さで震えながら待っていた。テントはというと雨よけのフライシートがかかっておらず、確かに中までズブ濡れ・・。これじゃあ寝るどころか座ることさえできやしない。まさか初日からこんなことになるとは思っていなかったみんなはすでに疲れきった表情・・。

最初からこの調子でいったい今年のGarmaはどうなるのだろうか・・・。

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