【空白の1日・・】 Djaluファミリーとの再会を果たし、Arnhem HWYのハードなダートロードに揺さぶられ続けた体をゆっくりと休めたあと、しばらくしてGarma Festivalの会場であるGulkulaへと向かうことにした。 Djaluファミリーの住むSki BeachからGulkulaまでは車で一時間程度の道のり。車がなければ会場まで行くのはかなり大変。そういう理由もあったのか、僕らがGulkulaに行くことを伝えると、いままでのんびりと座っていた家族が急にバタバタと出かける準備をはじめた。普段はゆったりと過ごしている彼らだが、いざという時の動きはめっちゃスピィディー。家の中からマットレスやら洋服やら風呂敷包みやらがドンドン出てくる。そして何の説明もないうちにランドクルーザーの中は彼らの荷物でギューギュー詰めに・・。 しかもそれで終わりではない!!そこから家族がドンドン乗り込んでくるのだ。 「ちょちょちょっと、ちょっと!!何人乗るの??」 「Yo-, Manymak Bunbun! (いやー、いい車だね!?)」 「いや・・・そうじゃなくて・・。」 あきらかに定員オーバーなことを伝え、必死で止める僕らを尻目に、彼らは次々と荷物の隙間に滑り込んでいく。それどころかおばあちゃんにいたっては通路に積み込んでいたYidakiの上にドッカリと腰を下ろしていた・・・。 実はこの光景、アボリジナル社会ではでは日常茶飯事。僕はBelyuenでレンタカーのセダン(乗車定員5人)に9人乗り込まれたことがあるのだが、初体験だったため、ちょっとビビッたあと、変な笑いがとまらなかった。その時はレンタカーだったこともあり車が壊れるのではないかと本気で心配しのだが、今回は「ランドクルーザーやからまだマシやな・・」と思えた自分に感心した。 というわけでGulkula直行送迎バスとあいなったランクルは、乗車定員150%の状態でSki Beachを後にした。そしてこの後、僕達は彼らとのなにげない会話のなかで衝撃の事実を知ることになる。 「いや〜明日からのGarmaフェスティバル、ほんま楽しみやわ〜」 「(さらっと流すように)Garmaはあさってからよ」 「えっ?えっ?今なんて??(耳を疑うメンバー)」 「だからあさってからよ」 「・・・今日って・・何日??」 そんなまさか・・。 シドニーから時間を切り詰められるだけ切り詰め、そしてGarmaフェスティバルのために休む暇もなくArnhem HWYを駆け抜けてきた僕たち。ここにきて開催日を1日間違うなんてことがありえるはずが・・・。しかし現実に1日間違えていたのだ。 この事実を知った時、あまりにブラブラ日記的なハプニングに、僕達の目から涙がつたったのだった・・。 |トップへ|
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