About Us | アース・チューブについて
EarthTubeとは

Shinny Wavesディジュリドゥの倍音に耳をかたむけると、ふとした時に、波の音、風の音、木々の風にたなびく音、車の音から家電の発する音までディジュリドゥの音に聞こえてくる。ディジュリドゥの音って空気みたいにどこにも溢れていて、それでいてどこにも無いよう。空気に満ち、海がさざめく地球そのものがディジュリドゥのようだ。

大地からシロアリがやってきてユーカリの木に空洞を作っていく。そのシロアリが食べて空洞のできた木が歌うのを見て、アボリジナルの人々が木を切って樹皮をはぎ、削って、ディジュリドゥになる。まるで地球が生み落としたような楽器。


そう思ってディジュリドゥを吹いていると、ディジュリドゥ一本一本がまるで世界樹であるようなイメージを抱き、この「Earth Tube」という名前をつけました。

EarthTubeの理念
Termites on my hand

ディジュリドゥを演奏したり、聞いたりする人達が知るアボリジナル・オーストラリアの情報ってどんなものなんだろうか?オーストラリア国内でもディジュリドゥがどのような使われ方をするのか、どのような地域でどんな演奏がされているのかはあまり知られていない。

もちろんどんな楽器でも伝統的にどう使われていようが、それが個人の手に渡った時に自由な発想で演奏してもかまわないと思う。だがその楽器の原点を知り、より深くその楽器が使われる文化を掘り下げるという行為もごく自然なことだろう。その時により幅広い情報を提供できればというのがEarth Tubeの理念の一つです。


またそのような時に音楽というものが演奏者や聞き手に純粋な探究心を生み、それが異文化への自然な理解とその文化へのリスペクトへとつながるきっかけになる事を信じています。

 

Dawn in Arnhem

アボリジナル文化への興味が進むにつれ、彼等の文化がオーストラリアの現代社会の中で非常に苦しい立場にあることがわかってくる。ディジュリドゥという彼等の楽器を授かった私達が、彼らアボリジナルの文化が若い世代へと受け継がれていくことを望み、それをどうサポートして行くかという事を考えた時、まず世界中の人達が彼等の文化、社会、歴史などを知ることで、「彼等が原住民ではなく先住民」であり、一人の人間として同じなのだという事を真摯に感じ、精神的な面で偏見なく平等な価値観を抱くようになればと願います。

またこれはディジュリドゥを演奏し、より深くその原点であるアボリジナル文化を知りたいと思う人達が共通して抱く命題なのかもしれない。だが興味を持ち、知るという事それだけでも何か新しい意識を生む土壌になると思うのです。

 

Earth Tubeはアボリジナルの人々の法に触れないように注意しながら、彼等の楽器と音楽、そして文化を現地アボリジナルの人々の協力はもとより、世界中の人類学者やディジュリドゥに導かれて深くアボリジナル文化を研究している人々のサポートを得て、幅広い様々な情報を提供していきます。

感謝!!!!!!!


このウェブサイトの制作を多大にサポートしていただいた石垣さんと長谷さんに感謝!

リサーチ・ページに寄稿していただいた岡田 淳、出口 晴久、Guan Lim、林 靖典、Jeremy Cloake、松山 利夫、Peter Lister、ヤス(カラキ・ヤスオ)に感謝!



先人として様々な御意見・御提案をいただいた浅岡 秀彦、上野 哲路、三上 賢治に感謝!
Djalu GurruwiwiのCDの解説の際には、ライナー・ノーツにのっていない様々な情報提供、さらにDjaluの妹のDhanggalに電話してまでその内容を確認していただいたGuan Limのサポートに感謝!

現地の状況や様々な情報と楽器のセレクションに協力していただいた私のGalpuの兄弟Jeremy Clorkと、アートセンターで働く心暖かな研究者Randy Gravesに感謝!

許可をとっていないため、ここに名前をあげることができないアーネム・ランドのディジュリドゥ・マエストロ達とそのファミリーに計り知れない感謝の念を送ります。

最後にEarth Tube設立を根気よく、暖かく見守ってくれた家族と友人に心からありがとう!
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