1. ご無沙汰してます 前回書いてから、あっという間に1年が経ってしまった。で、久々に書こうとしていたら、今回のネタ用にためていた写真のファイルをうっかり消去してしまった。バックアップをとっていたつもりが、やはり「つもり」だったと気がついた時にはもう手遅れ。というわけで、今回は写真がありませんのであしからず。 1月26日のオーストラリア建国記念日に、パースでは例年通りアボリジニ、トレス海峡島民によるサイバイバル・コンサートがあった。ここ数年、毎回期待はずれ。昨年と今年は出演者もほぼ同じ。かつての様にパワーアップしてほしいと願っているのは僕だけではないでしょう。規模が小さくなったと感じた3年前なんか、同じ日にヨス・インディが家の近所のパブでコンサートをしていた。どうしてサバイバル・コンサートには呼べなかったのかな。でも、こうしてウダウダと文句を言っていながら、来年も懲りずにコンサートを見に行くんだろうなあ。 これが終わると2月初旬から3月初旬まで、「パース・インターナショナル・アート・フェスティバル」という催しがある。世界各国から、音楽家や舞踏家などが来て公演する。過去には、オーストラリア先住民舞踏家集団「バンガラ・ダンス・シアター」が公演したり、トウバの倍音集団「フーン・フール・トゥ」が来たりした(あるディジュ・ショップにフーン・フール・トゥが「ピーピーピヨー」と喉唄を歌いながら入ってきたのを見た時にはさすがにびっくりした)。 こうして書いていると、「パースにも結構いいアーチストが来ていてうらやましい」と思う人がたくさんいそうだけど、日本の都市部にくらべてコンサートの数は比較にならないほど少ないし、そのバラエティも非常に限られているのです。ローリング・ストーンズが世界ツアーの一環としてオーストラリアに来ても、陸の孤島パースには来ない。有名どころのコンサートは東海岸が多く、西のパースは一応州都なのに結構無視されている。そんなわけで、地元の人たちは毎年このイベントを楽しみに待っている。 今年は、民族音楽的なところでは、ギニアのコラ・バンド「バ・シソコ」が来た。コラ(21弦の西アフリカのハープ)にエフェクトを通して「ギーンギーン」とファンキーな音を出していたけど、個人的には素の音の方が好きだなあ。そんでもって、今年のフェスティバル最後は、日本の林英哲氏が率いる和太鼓集団と、シドニーのアボリジニ・パファーマー、マシュー・ドイルとの競演だった。和太鼓の迫力に感動したオーストラリア人がスタンディング・オベーションするのを見て、胸がジーンと熱くなりました。 |トップへ|
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