Q5 : |
あなたはニュージーランドの先住民Maoriの末裔であり、Maoriの音楽に詳しい。しかもアフリカの楽器、とくにジャンベをMohamed Banguraから学んでますよね。イダキを含んだ様々な楽器を通じてあなたが見る音楽へのヴィジョンについて聞かせて下さい。 |
音楽は、ぼくが人生の中で最も重要だと感じている事をコミュニケートする一番の方法であり、それがぼくの人間的価値だと思う。
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ぼくの音楽の中には、現在の世界的なパラダイム(方法論)が自然の一部としての人間とすべての自然環境、この二つの関係性のバランスへ向かうのを手助けする意図がこめられている。ぼくは、今後すべてが地球ベースの価値観へと戻り、テクノロジーと自然環境のバランスへと向かうという世界観を持っている。そのバランスへたどりつくことこそが、ぼくらが平和を得ることができる方法だと信じているんだ。
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ぼくの魂が肉体へと結びつき、この世に人として生まれ出た時にすでにそういった使命を帯びていたんだ。ぼくはそう信じている。今そうやって音楽でコミュニケートして生きているし、今後もそうだろう。
このような世界観が広がり、発展し、変容するにつれ、より多くの人々が人生の中で最も重要な事とは何なのかに気づき、日々をそういった考えをもとに生きるようになるんじゃないかなと思う。
ぼくの音楽ってのは、そういったものの一部なんだ。
どういうわけか、人間という生き物は自然環境から切り離された生き物だと感じている人が多くいる。そして、ぼくらは「EARTH(アース
: 地球)」と「US(アス : 我々)」を別個にして話をする。これは、一つの種としての人類の発展を限定している「我々の自我」に関するほんの一つの考えにすぎない。
また政治はいつも、ぼくたち人間はみな自然の一部でしかないという事をないがしろにして、人と人の中にPEACE(ピース : ここでは単純に平和と訳すのを避け、人・物・自然あらゆるものとの間にある平穏・安らぎ・和という意味で使われているため「ピース」という言葉をそのままにしてあります)をもたらそうとしている。
政治の場では、「われわれ人間は自然と深くつながっているんだ!」と激しく討論されることはほとんどといってない。政治が「人間と自然のつながり」を語る時には、ただアンバランスな経済的進歩や、金権主義に利用される。
ぼくらはみな内側でつながっているんだ。
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