【ディジュリドゥと水の関係】 アボリジナルの人たちと一緒にディジュリドゥを吹くとき、彼らが必ずと言っていいほど口にしていた言葉がある。それが・・ 「水だ!水を持って来い!!」 彼らは別に喉が渇いているわけではなく、「ディジュリドゥに水が必要だ!」といっているのだ。僕たちが水を持っていくと、彼らはそれを口に含みディジュリドゥのなかに「プワーッ」と吹き込んだ。驚くことに僕が訪れた地域、Djalu Gurruwiwi(※1.)が住んでいる北東アーネム・ランドからDavid Blanasi(※2.)が住んでいたことでも有名なWgularr(Beswick)コミュニティに代表される西アーネム・ランド、果てはNicky Jorrok(※3.)のいるDarwin周辺地域まで、ディジュリドゥが伝統的に使われる全地域共通と言っていいほど同じ光景が見られたのである。 これはなぜか?疑問に思うなら実際に自分のディジュリドゥで試してみるといい。 まずそのまま吹いてみる・・なるほどなるほど。 そして水を通してから吹いてみる・・と、あきらかに違うでしょう?
その後、製作されたディジュリドゥがどんどんと乾燥していくことは避けられない。しかし乾燥したディジュリドゥに水を加えることで適度に水分が含まれ、さらに乾燥が原因で開きはじめた小さなクラック等を水が塞いで、チューニングした当時の音が再現できるのかもしれない。
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