【孤独な戦場、アデレード・リバーへ】 出口さんとゆうじに惜別の別れをし、子供を二人連れた「いかにもサバイバルは俺にまかせろ風」な人の快適ランドクルーザーに乗せられ、途中彼のブッシュタッカーの講義なども受けながら(全部忘れちゃいましたけど・・)、僕は一人奮闘するはめになる戦場、アデレード・リバーへ。 僕はこの時、二人の命は僕にかかってると真剣に考えていました。 まさかユウジがのんきに時間を過ごしているとも知らずに・・(この時の出口さんとゆうじの状況については「DALY RIVER -Merrepen Art Festival編」を参照してください)。 手始めに牽引してくれそうなガソリンスタンドや車の工場へ向かいましたが、日曜日のため牽引サービスをできる人がいないと言われたり、無情にも店自体が閉まっていたり。 近くに警察所があったので「ウッヒョー!」と思い、駆け込もうとしたけど僕の期待を裏切る非情なメッセージが・・。 「今日は休日の為、誰も駐在していません。ご用の方は横のホワイトボードにメッセージを書き残してください」 ぐっ、警察が休日とは!正直、これほどまでにオージータイム(オーストラリア人の時間感覚)を恨み、痛感したことはなかったです。 「ううん、何か手だてはないかなあ」と思いガソリンスタンドの店員に話をしにいくと、「AANT(日本でいうところのJAF)に電話するといい」と助言されたので電話帳片手に電話ボックスへ。 ところがいつまでたっても電話がつながらない。 気の遠くなるほどかけなおした結果なんとかつながり、とりあえずオペレーターにありのままの事を伝えました。この人は案外親切でいろいろと教えてくれて、彼女が言うには、牽引する料金は1kmにつき20ドルとのこと。 えーと、ここまで100kmくらいあったから・・カタカタカタ・・・。締めて2,000ドル、つまり16万円。極高っ!! けれど僕は二人の命がかかってると思い必死に訴えかけました。 のり:「はっ払います!だから助けてください!」 オペ:「はい。では会員番号は?」 のり:「いや、ないです!ないですけど、今から入会しますから!」 オペ:「分かりました。ではクレジットカード番号は?」 のり:「え・・僕、クレジットカード持ってません・・」 「なんやねんっこんなときにシステム化しやがって!」と一瞬思いましたが、彼女は「上の人と相談するから少してからかけなおして」といってくれ、「事が事だから待っている間に電話してみなさい」といってアデレード・リバーにある別のJAFみたいな店の電話番号を教えてくれました。「親切な人やったなあ」と思いながらその番号に電話してみたけど休日なのでつながらへん。やっぱりオージータイム。泣こうかなと思いました(注:この時ユウジは気楽にブッシュタッカーを楽しんでいた・・)。 |トップへ|
|