【そして僕たちはココズ・バックパッカーズに戻った】 タクシーでココズ・バックパッカーズに到着すると、管理人のトニーとオーナーのココさんが驚いたような表情で僕たちを迎えてくれた。 「オー!クレイジージャパニーズ!!みんな大丈夫だったのか?」 「今日、みんな退院できたよ!」 「本当に!?ラッキーなやつらだ!!」 Goriくんとのりくんが先に到着し、事故の状況を説明するとみんな一様に驚き、入院している僕たちの安否を気にかけてくれていたのだった。現地に暮らす彼らはダート・ロードでの横転事故がどれだけ危険かよく知っている。僕らの無事を確認して、「本当に良かった」とまるで家族のように喜んでくれた。そして「しっかり体を休めたほうがいい」と、部屋を特別料金で貸してくれると申し出てくれたのだ。
これが2004年9月に、僕たちが起こした大事故の一部始終である。 僕たちは心のどこかで「アウト・バックやブッシュを旅する」ということを甘くみすぎていた。その結果が大事故というはっきりと目に見える形で示されたのだと思う。そこは一歩間違えば死に至る危険な場所でもあるのだ。僕たちが身をもって体験したダート・ロードでの横転事故以外にも以下のような危険がある。
これらは決して起こりえない話ではない。 オーストラリアを旅するバックパッカーズには、思いつきや勢いでアウト・バックに向かう人たちが大勢いる。ディジュリドゥを吹く人たちのなかにも、アボリジナルの人たちの生活や価値観を無視し、なんの許可申請もせず、突然彼らの土地に足を踏み入れる心無い人たちがいるのも事実だ。 もしあなたがアーネム・ランドやブッシュに行きたいと考えているのなら、そんなことだけは絶対にやめてほしい。彼らの生活や価値観をリスペクトし、謙虚に彼らの話に耳を傾けるということを大切にしてほしい。 そしてさまざまなことを学び、なにごともなく無事に笑って帰ってこれますように。 そう祈りながら、ブラブラ日記は再び「ランドクルーザーの旅」へと戻ります。 |トップへ|
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