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Research 林 Jeremy Loop Roots
ヤス(カラキ ヤスオ)|在豪イダキ奏者
ブラブラ日記 2 -新たなる旅の始まり編 4-

【旅の終わりは新しい始まり】

「おいっ、フェリーが来たぞ!」

「ええつ??マジで?」

どれくらいの時間が経っていたのだろう、その声で海のほうを見ると3時のフェリーが近づいてくるのが小さく見えた。これに乗ってダーウィンへ戻れば2ヶ月に渡った僕たちの旅も本当の最後を迎える。 Goriくんとノンくんは明日の早朝、僕たちもあさっての早朝に日本への帰りの飛行機を予約していた。

「またいつか戻ってくるから!!」

その場にいたみんなとガッチリと握手を交わし、手を振りながら桟橋へと向かった・・・・。

フェリーの上で

ついに2ヶ月に渡った旅が終わる・・。

すこしずつ近づくダーウィンの町をぼんやりと眺めながら、僕は今回の旅をゆっくりと振り返っていた。

日本でGoriくんとともに、なかば喧嘩をしながら立てた無謀とも思える壮大な計画は、大きなトラブルもなく、ついにここMandorahですべての行程を終えようとしていた。やりとげたという充実感と安堵感、そして旅の終わりの切なさがゴチャマゼになって溢れでてくる。

シドニーからキャサリンへ向かってひたすら走った4,000km。次に目指したYirrkalaへと続くセントラルアーネム・ハイウェイの750kmにわたるダートロードは、果てしなく続いているかのようだった。日本出発前、Yothu Yindi Foundationともめにもめた末になんとか参加できたGarmaフェスティバル。さまざまな出来事を一気に体験したDjalu一家との生活。Palumpaコミュニティで感じた、これからのアボリジナル・コミュニティの可能性。最後に訪れたMandorahで感じたBelyuenの人たちを取り巻く環境の変化

すべてが刺激的でアッというまに過ぎていった2ヶ月だった。

僕はフェリーの上で今回の旅を振り返りながら、次の日記のはじまりをこのMandorahにしようと決めていた・・。旅の終わりは、新しいなにかの始まりでもあると思うから・・・。

というわけで日記は僕たちの旅のスタート地点である2ヶ月前のシドニーへと続いていきます。

今回も笑いあり、涙あり、トラブル続出のブラブラ日記をよろしくお願いします
出口晴久 2005.11.11
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