【旅の終わりは新しい始まり】 「おいっ、フェリーが来たぞ!」 「ええつ??マジで?」 どれくらいの時間が経っていたのだろう、その声で海のほうを見ると3時のフェリーが近づいてくるのが小さく見えた。これに乗ってダーウィンへ戻れば2ヶ月に渡った僕たちの旅も本当の最後を迎える。 Goriくんとノンくんは明日の早朝、僕たちもあさっての早朝に日本への帰りの飛行機を予約していた。 「またいつか戻ってくるから!!」 その場にいたみんなとガッチリと握手を交わし、手を振りながら桟橋へと向かった・・・・。
シドニーからキャサリンへ向かってひたすら走った4,000km。次に目指したYirrkalaへと続くセントラルアーネム・ハイウェイの750kmにわたるダートロードは、果てしなく続いているかのようだった。日本出発前、Yothu Yindi Foundationともめにもめた末になんとか参加できたGarmaフェスティバル。さまざまな出来事を一気に体験したDjalu一家との生活。Palumpaコミュニティで感じた、これからのアボリジナル・コミュニティの可能性。最後に訪れたMandorahで感じたBelyuenの人たちを取り巻く環境の変化 すべてが刺激的でアッというまに過ぎていった2ヶ月だった。 僕はフェリーの上で今回の旅を振り返りながら、次の日記のはじまりをこのMandorahにしようと決めていた・・。旅の終わりは、新しいなにかの始まりでもあると思うから・・・。 というわけで日記は僕たちの旅のスタート地点である2ヶ月前のシドニーへと続いていきます。
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