【朝はハードに始まった】 Pine Creekでのフェスティバルを終えた僕は、2週間ほどキャサリンのココズ・バックパッカーでまったりとした時間を過ごした後、フェスティバルで出会ったオーストラリア人のディジュリドゥ職人Mitchinを訪ねるため、友人のカンチくんとともにダーウィンへ戻っていた。 ダーウィンに到着してから2日後、近々彼の家を訪れたい旨を書いたメールを夜中の大学のコンピューター室から送り、疲れ切っていたのか崩れ落ちるようにベットに倒れこんで眠りについた。前日ダーウィンに着いたのが夜中だったため大学の寮まで戻れず、町の公園で野宿を決め込んだ僕達2人は黒いヘビに襲われそうになるわ、夜中に突然動き出したスプリンクラーの放水でびしょ濡れになるわとハプニング続きでまったく眠れていなかったのだ。大学の寮の部屋の快適さが身にしみた。
ちらっと時計のほうに目をやった僕は、頭から冷水を浴びたように一気に目が覚めた。 なんと時計の針は無常にも10時を指しているではないか! ズバッと椅子から立ち上がった僕は、中庭の木々の間を全速力で駆け抜けて部屋に帰る。 「カンチくんっ!すぐ出発や!早くっ早くっ!」 まだ夢の中だったカンチ君は何が起こったのかまったく理解できない様子でフラフラと荷物を集める。そして僕らはディジュリドゥとバックパックを引きずるようにしてバス停へと走った。頼む!フェリーの時間に間に合ってくれよ! Mitchinが待っているマンドーラの港は、ダーウィン郊外のCullen Bay(以下カランベイ)という高級リゾート地からフェリーで行くことができる。ところがカランベイまで直通のバスはなく、一番近いバス停はミンディルビーチの隣にあるカジノの前。そこから歩けば20分ぐらいは必要になる。僕とカンチ君はジリジリと容赦なく照りつける太陽の中、フェリーに間に合おうと必死で歩いた。朝一のハードな行軍に疲れたカンチ君は、無謀にもヒッチハイクを試みたがここは高級住宅地。拾ってくれるわけがない。 二人ともTシャツが汗だくになった頃、やっとフェリー乗り場の文字が見えた!早速次のフェリーの時間を確認すると11時!桟橋の方ををみるとすでに乗船が始まっていた。これに乗れればなんとかMitchinも待っていてくれそうだ。よかった間に合った!
Belyuenコミュニティ最高のKenbi奏者、Nicky Jorrok。いったいどんな人なんだろうか? |トップへ|
|