伝統的なアボリジナル音源のバイブル的な5枚組LPをCD化。地域ごとにスタイルをわかりやすく解説、そして何よりも60年代初頭の生き生きとしたサウンドが心を打つ名盤中の名盤!
Alice Moyle博士によって主に1962-63の間に収集された、いわば「バイブル的なアボリジナルの音源」です。それぞれの地域独自の文化について、また録音した時の状況など詳しい説明がされており、聞きながらブックレットを読むとその当時の状況が目に浮かぶような気さえする、充実の内容です。このシリーズを聞いて、アボリジナルの音楽研究をはじめた民族学者も多い。LPで発売されたものの再発盤CDです。 またそれぞれの地域やコンセプトによって録音が5種類あるアルバムごとにまとめられており、それらを比較して北海道と四国を合せた程の大きさと言われているアーネム・ランドの地域差、文化の違いをはかり知る事ができる。このアルバムVol. 1では西アーネム・ランドの「個人が所有する歌」が集められており、ドローン(持続低音)を繰り返すディジュリドゥにメロディ豊かな歌が特徴的です。 Oenpelliでの録音を中心に、Goulburn島の有名なセレモニアル・リーダーLazarus Lamilami(1913年生まれと言われている)のディジュリドゥ・ソロやWANGGAスタイルで知られるBelyuenコミュニティの偉大なるソングマンBobby Laneの卓越したディジュリドゥ伴奏者Alan Namaのディジュリドゥ・ソロなど多数のディジュリドゥを含んだトラックを収録している。トラック13(b)のJimmy Mulukの「Buffalo」の歌は中でも特に秀逸な感涙ものの名曲である。 デビッド・ブラナシに代表されるGUNBORGスタイルや、CD『Rak Badjalarr』で聞かれるWANGGAスタイルに興味がある人は必聴の60年代録音です!! GOULBURN島の録音を含む音源 ・『ADELAIDE WIND QUINTET with GEORGE WINUNGUJ(Didjeridu)』(LP 1971 : EMI) *トラック1 ・『ARNHEM LAND POPULAR CLASSICS』(LP 1961-62 : Wattle Ethnic Series) *トラック7 ・『THE AUSTRALIAN ABORIGINAL HERITAGE』(LP 1973 : Australian Society for Education Through the Arts) *レコード1、B面トラック20-21 ・『THE LAND OF THE MORNING STAR』(LP 1960's : His Master's Voice) *トラック10-14 ・『SONGS FROM NORTHERN TERRITO1』(LP 1960's : His Master's Voice) *トラック6 ・『SONGS OF ABORIGINAL AUSTRALIA』(Cassette 1961-64/88 : AIATSIS) *B面すべて ダーウィン周辺のWANGGA ・『ABORIGINAL MUSIC FROM AUSTRALIA - Unesco Collection Musical Sources』(LP/CD 1959-69 : UNESCO/PHILIPS) *トラック6 ・『ABORIGINAL SOUND INSTRUMENTS』(LP/CD 1963-68 : AIATSIS) *トラック13(d) ディジュリドゥ・ソロ ・『ARNHEM LAND POPULAR CLASSICS』(LP/CD-R 1961-62 : Wattle Ethnic Series) *トラック5/3/13/14 ・『ARNHEM LAND』(CD 1949 : Larrikin) *トラック1 ・『DIDJERIDOO -The Australian Aboriginal Music』(CD 1969 : PlayaSound) *トラック1 ・『RAK BADJALARR -Wangga Songs for North Peron Island by Bobby Lane』(CD 1959-2000 : AIATSIS) ・『SONGS FROM THE NORTHERN TERRITORY 1 -Western Arnhem Land』(LP/CD 1962 : AIATSIS) *トラック10/11/13 |
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