西キンバリー地方WunambulクランのWANGGAソングを多数収録。中高音域の倍音がのびやかなWANGGAらしい演奏です。
西キンバリー地方の最北部Kalumburuコミュニティにて、この地域一帯のランド・オーナーであるWunambulクランの録音です。伝統的にアボリジナルの人々がディジュリドゥの演奏を行うエリアの最西端に位置する西キンバリー地方の数少ない音源の内の一つ。 特徴としては、ダーウィン周辺やDaly River周辺地域の演奏方法に近いが、GUNBORRG的な演奏に近い伴奏もあり、ディジュリドゥの演奏自体にもこの地域の特徴があるのかもしれません。リズムもシンプルな曲が多く理解しやすい。ディープだが高音域よりも低音域に意識があるような素朴なサウンド。前半16曲は全てディジュリドゥが収録されており、後半20曲はディジュリドゥなしの歌が収録されている。 キンバリーの録音を含む音源 ・『ABORIGINAL MUSIC FROM AUSTRALIA』(LP/CD 1959-69 : Philips/UNESCO) ・『ABORIGINAL SOUND INSTRUMENTS』(CD 1963-68/1996 : AIATSIS) ・『THE AUSTRALIAN ABORIGINAL HERITAGE』(2LP 1973 : Australian Society for Education Trough the Arts) ・『AUTHENTIC ABORIGINAL MUSIC -Music from the Wandjina People』(CD 1995 : ARC) ・『BUSHFIRE -Traditonal Aboriginal Music』(CD 1991 : ARC) ・『INSTRUMENTAL MUSIC OF ASIA & PACIFIC Series 3-3』(3 Cassette 1985 : ACCU) ・『RIMIJMARA - Music of the Wandjina People』(CD 1987 : Larrkin ※CD「Authentic Aboriginal Music」と同内容) ・『SONGS FROM THE KIMBERLEYS』(CD 1968/1996 : AIATSIS) ・『SONGS OF ABORIGINAL AUSTRALIA and TORRES STRAIT』(CD-R from LP 1954-60 : Folkways) 特に一番最後のCDーR『Songs of Aboriginal Australia and Torres Strait- O'Grady Series』のライナーノーツでは、キンバリー地方でディジュリドゥがいつ頃から使われるようになったかという考察がされており、非常に興味深い。サウンド的にはCD『BUSHFIRE』がこの地域の録音の中では秀逸。 |
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