ディジュリドゥ・マスター「デビッド・ブラナシ」の鬼気せまるほどタイトなサウンドがすさまじい。カセットとLPのみで発売され、現在惜しむらくも廃盤のブラナシ最高の音源。
言わずとしれたディジュリドゥ・マスター「デビッド・ブラナシ」全盛期の'76年5月録音。目まぐるしいリズム・チェンジを持つ複雑な曲を高度なテクニックとパワーで楽々と演奏しているのがはっきりとわかる超ド級な内容です。録音状態もすばらしくかなりのバランスでディジュリドゥの音が幅広いレンジで入っている。カセットとLPで発売されたが、惜しくも廃盤。アルバム・タイトルのBamyiliは、コミュニティの名称で現在Barungaと名前を変えている。 これ以降、'79年のフランスでのライヴ盤『LES ABORIGENES -Chantes & Danses de l'Australie du Nord』(CD 1979 : Arion)、'98年の初のブラナシ名義のアルバム『DIDJERIDU MASTER 』(CD 1998 : Big Ban)と比較してみるとこの当時の鬼気せまるほどタイトな演奏をより明確に感じられる。 また、ソングマンDjoli Laiwangaの存在なくしてデビッド・ブラナシを語れない。ここでの彼の歌とディジュリドゥがガッチリと組み合わさった演奏は、まさにこのアルバムを名盤たらしめている。ディジュリドゥ・ソロ以外は全てDjoli Laiwangaが夢の中で精霊から授かった歌である。下記のブラナシの全作品は上記の関連作品の順になっており、どちらからもリンクされています。 DAVID BLANASIディスコグラフィ ・『ARNHEM LAND POPULAR CLASSICS』(CD-R from LP 1961-62 : Wattle Ethnic Series) ・『BAMYILI CORROBOREE』(LP/Cassette 1976 : Grevillea) ・『DAVID BLANASI TRIBUTE ALBUM 1998-2001 -The White Cockatoo Performing Group / 』(CD 2002 : Big Ban) ・『DIDJERIDU MASTER -David Blanasi』(CD 1998 : Big Ban) ・『LES ABORIGENES -Chantes and Dances de l'Australie du Nord』(CD 1979 : Arion) ・『MUSIC OF ABORIGINAL AUSTRALIA』(Cassette 1972 : Hibiscus) ・『SONGS OF BAMYILI -Traditional Aboriginal Music of Australia(featuring Didgeridoo)』(Cassette 1977 : Aboriginal Artists Agency) ・『TRADITIONAL ABORIGINAL MUSIC -Sounds from the Bush』(CD 1998 : ARC) ・『World Music Gala Collection 100 世界民族音楽大集成 オセアニアの音楽II』(CD 年代不明 : King/Seven Seas) |
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