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Research 林 Jeremy Loop Roots
Peter Lister|イダキ奏者/ヨォルング文化研究者
Peter Listerのディジュリドゥ・ページ

5. 東アーネム・ランドのディジュリドゥ製作

ここに掲載されている画像を見る事で、伝統的なディジュリドゥ製作の基本的な行程を知るのに役立てばと思います。Top Endを通じて基本的な製作方法は同じだが、(地域ごとのスタイルを決定付けるであろう木の選び方のような)より細かい部分は、それぞれの地域で異なっている。

ディジュリドゥの制作者は、東アーネム・ランドのRaminginingコミュニティに住む、Ganalbinguクランの家系であるRoy Burnyilaです。



ディジュリドゥを作るのに最適な形で、シロアリが食べて中が空洞になっている生きた木を選び出す。この場合は、ストリンギー・バーク(E. Tetradonta)の根元にかなり近い所に生えていたブラッド・ウッド(Eucalyptus miniata)が選ばれた。Royの手元近くの樹皮は、木を切り倒す前に中の空洞の空き具合を確かめるために、少し剥がされている。空洞が小さすぎたり、大きすぎるものは、そのまま切らずにおく。ヨォルングはイダキに最適な木を選ぶこの手法に特化している。

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シロアリが木を食べる能力はかなり高く、比較的小さい木々でも少し大きめの空洞があいてることがある。だから、根元あたりで切れば、簡単に倒れる。(写真右→)

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stick 木を倒すと、マウスピースになる部分をどこにするかを決めて切る。左手に見えるのが、私の頭のはげた部分で、中央ではRoyの息子Alvinが私の帽子をかぶっているのが見える。
stick 不必要な部分を切ると、次に木の空洞の中に残っているグラグラになっているシロアリの吐出物(Frass)、土、木などを取り出すために、地面に木の端を数回ドンと叩き付ける。空洞の中に遮断物や、何かがつまった場合は、細い若木を差し込んでそれを除く。この例でもそれをおこなっている。
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マウスピース周辺のざらざらした部分は取り除かれ、整えられる。この時点ですでにもう演奏することができる!注意深く木を選び出すという事は、それだけですでに理想的なマウスピースの直径のサイズに近いものが得られるという事なのだ。この点に、伝統的な製作方法とその他のオーストラリアの場所で作られるディジュリドゥの作り方の根本的な違いがある。この方法で作られていないディジュリドゥの多くは、ヨォルングのように演奏するには、中の空洞が大きすぎ、そして演奏できるサイズにするために、たくさんのビーズ・ワックス(蜜鑞)が必要になってくる。Royが蜜鑞をつける場合は、口の当りを良くするために薄く塗られるだけである。

樹皮はその場ではがされるか、(最後の写真にあるように)家に帰ってからはがされる。

stick 少し休憩して、音の感じを確かめるためにその楽器を演奏する。この時の試し吹きで、製作中のイダキがすばらしい楽器になるだろうと感じた。
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Royがイダキの長さを調節し、空洞の中の残留物をきれいに取り除いている。Royの前に転がっている樹皮を取り除いたイダキは、このページの写真で紹介してきたものです。


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