上野哲路インタビュー6 〜Djalu Gurruwiwi Japan Tourについて〜 |
6. インタビューを終えて
インタビューをしてみて最初に感じたのは「オーガナイザーと観客とでは視点が全然違う」という事だ。まずは僕自身観客側の人間だし、このツアー日程を見た当初は「なんで大阪でやってくれへんのやろ?」とか、「ワークショップは平日で料金高いなぁ」と自分の都合のいいことばかりを考えていた。
けれど、上野氏の話を聞いてみれば「これ赤字やん!」っていう衝撃的事実と、それでもなおDjalu一家への細心の気配りを忘れずに淡々と準備を進める姿をみて、日本にイダキ・マスター「Djalu
Gurruwiwi」を呼んでくれるというだけで、その気概と苦労を惜しまない彼に感謝の念を送りたいという気持ちになった。 |
Djalu Gurruwiwi on the Beach of Gi'kal
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僕にとってDjalu Gurruwiwiという人物は、ディジュリドゥという楽器からささやきかけてくる稲妻のような「倍音のパワー」を与えてくれた人物であり、それ以上に自然に根ざした哲学的なものの考え方や、人間本来の生き方を語ることではなく、共にいるだけでそれらを感じさせ、学ばせてくれた人物である。
僕は、同じ楽器をやっている先達の中にDjaluのような類い稀なほど心が開いたスーパー・プレーヤーが、同時代にいたという事に感激を隠せない。
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願わくば、日本で彼のサウンドに触れることができるという絶好の機会を、できるだけ多くの人に楽しんでほしいのである。そしてこの無謀とも思えるこの企画を遂行しようとしている勇気ある上野氏に心からの敬意を送る。 |
-GORI 2005.5.9- |
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