ユネスコ・アジア文化センターが製作した3本組カセット+ブックレット。特にブックレットの内容がすばらしく、楽器の解説や音楽概要などアボリジナル音楽入門向き。非売品。
■オーストラリア
■ライナーの翻訳と解説
■オーストラリアの楽器
東京のACCU(ユネスコ・アジア文化センター)が発行・所蔵している79ページのブックレット付きの3本組カセット・セットシリーズのボリューム2-2。アジアと大平洋各国の民族音楽を収録しており、その内の一部にオーストラリアの録音を10曲収録している。残念ながら非売品だが、東京のユネスコ・アジア文化センターで貸し出しているので一般の人でも聞くことができる。
アボリジナル音源のバイブル的存在である5枚組のCD『Songs from the
Northern Territory』(CD 1962-63/1996 : AIATSIS)の録音でも知られるAlice M. Moyle博士らのセレクションによるアボリジナル音楽の録音の一部と、その概要の説明は濃厚かつ、非常に興味深く、このブックレット内容だけでも必見である。『Songs
from the Northern Territory』にも解説されてない詳しい内容を知ることができる。またそれぞれの楽器の説明もかなり学術的なアプローチで解説されており、ディープ。
ディジュリドゥを含んだトラックは10曲中3曲で、トラック4に北西アーネム・ランドと思われるMagu(ディジュリドゥ)と、トラック5-6に東アーネム・ランドのLhambilbilk(ディジュリドゥ)が収録されていて、内容はすばらしい。Alice
M. Moyle博士の録音である『Aboriginal Sound Instuments』(CD 1963-68/1996
: AIATSIS)と同一の内容。『Songs from the Northern Territory 2』(CD
1962-63/1996 : AIATSIS)にも似た録音が収録されている。ディジュリドゥの入っているトラックのみレビューがあります。その他は、Torres海峡の島々とCape
Yorkのドラム、フルート、パンパイプ、スプーンなど様々な楽器を中心に収録されている。
下記はカセットとは別に付属している72Pの別冊子に掲載されているオーストラリアの部分のみの解説を翻訳したものです。
■オーストラリア
このUNESCOシリーズのために選出されたオーストラリアのアボリジナルの楽器は、普通。歌にともなって聞かれる。オーストラリアのアボリジナルの音楽は、まず第一にヴォーカル・ミュージックもしくは声楽、もしくは主に木製で簡単に作ることができる楽器の伴奏をともなった歌である。アボリジナルの歌の伴奏をする楽器は、それぞれの地域、それぞれの歌のカテゴリーによって様々である。同じタイプの楽器は、それを使う人々の話す言語や、その楽器が使われるオープンなもしくは秘密の場合などによって様々な名前で呼ばれている。Bull-RoarerやHollow-log Drumなどのような楽器は非公開の儀式で使われ、ここでは収録されていない。
オーストラリアのアボリジナルが使用する楽器は、Idiophones(単一の物質からなるシンバル、木琴などの打楽器-体鳴楽器)、Aerophones(空気が振動して音を出す笛類-気鳴楽器)、Membranophone(張られた皮をたたくことによって発音する太鼓類-膜鳴楽器)の3つに分類され、Idiophones(体鳴楽器)が最も豊富で、伝統的なChordophones(弦楽器)は存在しないが、最近ではギターが広く使われおり、特にクイーンズランド州のCape York湾のアボリジナルが取り入れた「Island Song」(Torres海峡の島々から伝わってきたクイーンズランド州北部の本土のアボリジナルの人々の歌)の伴奏ではよく演奏される。
Torres海峡の島々では、伝統的な歌の伴奏に用いられる楽器は主にドラムで、ここに収録されているフルートとアシの笛の純粋なインストの簡潔なサンプルは、現在ではほとんど聞かれることはない。
■ライナーの翻訳と解説
1. KALI(Boomerang Clapsticks) with Male Voice / Pulapa 'Walukulangu'(Dance Song Belonging to Fire)|2. GANGAN(Paired Sticks) and Lapslapping / Balgan(Dance Series "Little Boy Lost")|3. MIRRU(Rasp) with Male Voice / Djabi Song|4. MAGU(didjeridu) and Practice Sounds with Mouth|5. LHAMBILBILK(didjeridu) I 6. LHAMBILBILK(didjeridu), WILBIRK(Paired Sticks) and Male Voice / Kurdarrgu(Blorga Bird)|7. URLUR(Seed Rattle) , POI(Drum), Spoon, and Guitar with Male Voice / Gangang(Fish Hawk)|8. BURAR(Notched Flute)|9. KAROP(Panpipes)|10. Voices and WASIKOR or WARUP(Drum) / O lzib-ge(The Water of lzib)
※曲名をクリックするとその曲の解説へ飛びます。
1. Kali(Boomerang Clapsticks) with Male Voice / Pulapa 'Walukulangu'(Dance Song Belonging to Fire)
「Kali」と呼ばれるブーメラン・クラップスティックは湾曲した木製の刃で、歌い手は両手に一つずつ持って演奏する。中央部分を持ち、手首の回転運動を使ってブーメランの両端を重ね合わせて打ならし、ガチャガチャという音をかなでる。
この録音は「Pulapa」、もしくは中央オーストラリアの「Walukulangu(火に調和する)」と呼ばれているWalbiriダンス・ソング・シリーズからの抜粋で、その歌詞では、踊り、狩り、料理、そしてWalukulanguと呼ばれる老人にカンガルーの肉をあげるということが歌われている。
KALI : Dinny Djabaldjari
2. Gangan(Paired Sticks) and Lapslapping / Balgan(Dance Series "Little Boy Lost")
この録音は、「小さな少年が道に迷った」もしくは「山の家の領域」と名付けられた「Balgan」もしくは「Balganya」ダンス・シリーズからの抜粋。その少年は山の霧の中で道に迷ってしまった。
男性のたたく一対のスティックと、女性による膝をたたく音がこの「Balgan」からの抜粋で聞くことができる。それぞれのセクションでは男性が曲をはじめ、女性が曲を終える。女性は、片手をもう一方の手の手首にそえて、手の平を丸くカップ状にして膝を強く打鳴らす。
「Gangan」と呼ばれる短いスティックは、長さ、形状、厚みなど様々で、オーストラリアの数多くの地域では、メイン・シンガーがそれぞれを両手に持ち演奏される。この録音は西オーストラリア州の西キンバリー地方にあるDerbyにて録音された。
3. Mirrru(Rasp) with Male Voice / Djabi Song
Djabiスティックとしても知られる「Mirru」は、通常ヤリ投げ器である。切り込みを入れた長いスティックのその刻み部分を短いスティックで擦って演奏される。この歌の伴奏形式は、「Djabi(Tabi)」ソングにのみ限定されており、西オーストラリア州のBroomeの南地域に住むグループに関連があるとされている。Djabiソングはそのシンガーがかつて知っていた場所についての歌で、その場所に戻りたいという内容の歌であるのかもしれない。ここで収録されている特有な歌「Djabi」ソングは、Wallanee Plainsにある風車について、Garadjari語を話す二人の若者によって歌われている。
「Djabi」ソングは通常その歌い手が眠りにつく前にプライベートに歌われる。
4. Magu(didjeridu) and Practice Sounds with Mouth
ディジュリドゥ(Didjeridu/Didgeridoo/Didgerydooなどと表記される)は、北部オーストラリアである種の歌の伴奏の時に吹かれる空洞のあいた枝、もしくはある長さの竹でできた楽器に広く使われる名前で、この楽器にたいするアボリジナルの名称は、言語グループによって様々である。例えば、Gunwingu語やMajali語では「Magu」、Nunggubuyu語(東アーネム・ランド)では「Lhambilbilk」、Enindilyakwa語(Groote Eylandt)では「Yiraga」と呼ばれている。自然に先が細くなっており、演奏者はその小さい方の穴に口をつけて演奏する。主に唇の震動と様々なテクニックが用いられ、継続的に吹き続け、特定のリズムに対する「Mouth Sound」などかなり高い専門的知識が必要とされる。ディジュリドゥは一般的に男性によって演奏され、一度に一本のディジュリドゥだけが演奏される。ディジュリドゥ奏者は鳥の鳴き声やディンゴの吠える声をまねた音を遊びで演奏したりするが、伝統的には歌の伴奏をする楽器である。
上記はブックレットの翻訳。Alice M. Moyle博士による『Aboriginal
Sound Instruments』(CD 1960/1996 : AIATSIS)のトラック11の真ん中くらいからはじまるディジュリドゥ・ソロと同一の内容。ディジュリドゥ・ソロとマウス・サウンドを聞くことができる。Borroloola(東アーネム・ランドの南部)にて66年録音。演奏者はDick(Majali)。マウスピースは3.5cm、ボトムは7.5cmで長さ175cmの巨大なディジュリドゥによるディープでパワフルな演奏。北西アーネム・ランドのWANGGAや、中央アーネム・ランドのGUNBORGのように「LidoMo
LidenMo-」といったリズムになっている。MajaliはRembarunga語の一部とされているため、おそらく中央アーネム・ランドのスタイルと推測される。
ディジュリドゥの説明部分では「一度に一本のディジュリドゥだけが演奏される」とあるが例外的にMornington島とGroote Eylandtでは2本で演奏されることがあるようだ。
5. Lhambilbilk(didjeridu)
東アーネム・ランドからのディジュリドゥの一例。
上記はブックレットの翻訳。『Aboriginal Sound Instruments』のトラック14.
b). Didjeridu Soloからの借入。Rose River(Numbulwar周辺/東アーネム・ランド)にて'64年録音。卓越した演奏能力をおしみなく発揮しているMagun(1943年生まれ当時21才)による演奏。『Songs
from the Northern Territory 2』(CD 1962-63/1996 : AIATSIS)のトラック8にも同じ曲の別テイクがマウス・サウンドつきで収録されている。おそらく次の曲c).の伴奏用のリズム。
6. Lhambilbilk(didjeridu), Wilbirk(Paired Sticks) and Male Voice / Kurdarrgu(Blorga Bird)
Lhambilbilk(ディジュリドゥ)と一対のクラップスティックを伴ったNgalmiクランのクラン・ソング。クラン・ソングはたいていダンスと共に演奏され、葬式の儀式や娯楽目的で公然で演奏される。
上記はブックレットの翻訳。『Aboriginal Sound Instruments』のトラック14.
c). Voice, Paired Sticks, Didjeriduからの借入で全く同じ内容。
上のトラック5のソロと同じ曲ブロルガ(豪州ヅル)。ソングマンのツルの鳴き声を模倣した声に合わせてディジュリドゥがブレイクに入る。ソングマンとディジュリドゥ奏者の息がピッタリとあった演奏。『Songs from the Northern Territory2』にも多数同じようなBrolgaの曲が収録されている。
7. Urlur(Seed Rattle) , Poi(Drum), Spoon, and Guitar with Male Voice / Gangang(Fish Hawk)
「Gangan」(Fish Hawk:海鷲/ミサゴ)は北部クイーンズランド州のKundjen語で歌われるダンス・ソングで、ヨーロッパの影響をうけた「Island Style」であるとされている。
8. Burar(Notched Flute)
Torres海峡のDarnley島のNotched Flute(刻みを入れた笛)の音色。収集家が言うには「Notched Fluteは長さ45cm、直径1.9cmの竹でできており、竹の節目は一番下に残してあり、それぞれの節目には小さな穴があけてある。そして軸の一番下には2.5cm程離れて2つの穴があけてある。一番上は完全に穴が空いていて、そこにはV型の切り込みがいれてあり、演奏者は軸についている穴を指でふさいだり、開いたりしながら、そのV型の切れ込みに息を吹き込む。」『Traditional
Music of Torres Strait』(Cassette 1972 : AIATSIS)
ここで録音されているものは、録音当時(1960)、Torres海峡の東の島々で唯一知られているメロディだった。
9. Karop(Panpipes)
Torres海峡のDarnley島のPanpipe(長短のアシなどの管を長さの順に並べた笛)のメロディ。Panpipeはそれぞれ違った長さに切った竹の筒を5、6、7本のどれかのセットにして大きいバナナの葉で作ったヒモで一緒に結び付けられている。それぞれ最も近接したオープンな吹き口を吹いて音が出され、それぞれの音の前にプゥとなる音がこの楽器の演奏の特徴である。
ある男性が長い不在の後に家に戻って来ていることを知らせるために、特別な音の反復が一回演奏されている。
10. Voices and Wasikor or Warup(Drum) / O lzib-ge(The Water of lzib)
二人の英雄の内の一人、もしくは二人ともに、マジカルな特性があり、異常な大きさにまで人の身体を膨れ上がらせると信じられている小川「Izib」の水を飲み、酔っぱらった。
古代の「O Izib-ge O edirker O e equater - O」という文は、儀式の司祭者が秘密の儀式をするためにIzib川の近くのブッシュの中に姿を消すというように訳されている。この歌はBomaiとMaluの儀式の一部分としてマスクをかぶった踊りとともに歌われる。
以下は、各トラックで使われている楽器のかなり詳しい説明です。このように一つの楽器を詳しく説明している文章は他ではあまり見られない。ディジュリドゥ以外にも、オーストラリアの様々な地域で様々な楽器が使われている事がわかる。
■オーストラリアの楽器解説
打楽器 : 1. KALI(Boomerang Clapstick)|2. GANGAN|3. MIRRU|4. URLUR(Seed Rattel)|5. SPOONS I 6. POI|7. WASIKOR or WARUP(Drum)
管楽器 : 1. DIDJERIDU, MAGU or LHAMBILBILK etc.|2. BURAR(Notched Flute)|3. KAROP(Panpipe)
※楽器名をクリックすると各楽器の解説へ飛びます。
打楽器
1. KALI(Boomerang Clapstick)
曲がった枝を選んで削られた木製のブレード。木を削って仕上げるのに、以前は石のナイフが使われていたが、現在は石斧や鋼鉄製のナイフが使われている。ブーメラン・クラップスティックは、長さ、幅、削られた形状は様々で、北オーストラリアのCarpentaria湾にあるMornington島の一例では、長さ55.5cm、最大幅6.5cm、厚み1cmである。
演奏時には、先が細くなっている2本のブーメランの両端を同時に打ち付ける。2本のブーメランの先をすばやく交互に叩くことでガチャガチャという音やトレモロ効果を出したりする特別な効果もある。
2. GANGAN
一対のスティック。長さ、幅、厚みにおいて様々なサイズがあり、一対のスティックの内の一つは、たいていもう一方よりも大きめになっている。北東アーネム・ランドの一例では、長さ36.5cm、幅は中心部分で3.5cm、厚み2cmである。
木が硬ければ硬い程、サウンドも良くなり、多くの地域でStringybarkの木(学名:Eucalyptus Tetrodonta/ユーカリの一種)が使われている。その形状は、少し削ったり加工しただけのものもあれば、トカゲや植物の一部分に似せた形に削られているものもある。男性のシンガーはそれぞれを両手に持って一対のスティックを打ち鳴らす。その音ははるか離れた所でも聞こえるかもしれないくらいに大きい。クラップスティックの役割の一つは踊りのテンポを決めることである。
3. MIRRU
2つの木製のギシギシという音を出す楽器で、大きい方には切り込みが入れてあり、小さい方でその刻みの上を擦る。木製の棒かヤリ投げ器にその刻みがつけられ、髪の毛をとくクシを爪ではじいてその代用品とされることもある。
長さは40-50cmを超えることはめったに無く、幅と厚みはものによって様々である。この楽器は西オーストラリアのある一地域でDjabi(Tabi)ソングの伴奏にのみ使用される。
4. URLUR(Seed Rattel)
乾燥したエダ豆型の種が入ったサヤを短い切片にし、しばって束にまとめて使われる。通常男性ダンサー達が手に手に持って振られる。
5. SPOONS
歌の伴奏で2つのテープル・スプーンを使った演奏テクニックは、スプーンの背同士を隣り合わせて右手に持ち、スプーンの間に人指し指をはさむ。そして左手のひらを下にむけ右膝の上方25cm程の位置に据え、まず最初にスプーンを膝に打ちつけ、次に左手の平にスプーンを打って演奏する。右膝でスプーンをたたき、次に左膝、そして左手という順にたたいて違った効果を得ることもある。オープン、プライベートの両方で独唱の伴奏に使われ、得た情報によると、このスプーンの演奏技術は、クイーンズランド州北部の牧場の中国系の人物から習った技術だそうだ。
6. POI
東クイーンズランド州の片面ドラム。ものによってサイズと形状は異なるが、長さ72cm、幅24cmを超えるサイズのものは少ない。空洞になった丸太(たまに竹が使われる)の大きな口の面にトカゲかヘビの皮をワイヤーか籐で巻き付けられる。片手の手のひらを広げてたたかれる。
7. WASIKOR or WARUP(Drum)
Torres海峡の島々にみられる片面ドラム。長さ80cm、直径25cm以内のサイズである事がおおく、空洞になった丸太にヘビ皮が使用され、片手の手の平を広げてたたかれる。Papua New Guineaから輸入されたドラムとは違って、Torres海峡の島々のドラムは両端が据え広がりになるように削られている。儀式に使用されるドラムは固有の名前を持ち、Murray島の「Malu-Bomai」儀式で使われるドラムは「Wasikor」と呼ばれている。
管楽器
1. DIDJERIDU, MAGU or LHAMBILBILK etc.
ディジュリドゥという名前はノン・アボリジナルによってつけられた言葉で、白蟻が空けた穴のあいた枝の樹皮をはいだものか、節を取り除いた竹が使われる。サイズは120-180cmの長さ、3.8-6cm程の直径の空洞のものが多い。吹き口部分はビーズ・ワックス(蜜蝋)で滑らかにされることがあり、管はひび割れを避けるために湿った状態で保存される。ドローン(持続低音)は、息を吐いている間に鼻から吸うCircular Breathing(循環呼吸)で継続され、プーというような音は吹き込みによって鳴る。様々な演奏リズムが楽器無しの口でしゃべる「di-dja-mu-did-ne-di-mu, di-dja-mu-did-ne-di-mu」といった音節の反復によって練習される。
ディジュリドゥはノーザン・テリトリー州北部のアーネム・ランドのアボリジナルのグループにみられるオーストラリアの主な気管楽器である。近年、西オーストラリアの北部でも演奏されるようになっている。他の楽器同様、ディジュリドゥも言語グループによってその呼び名は様々で、Arwirr、Djalupi、Djibinj、Eboro、Ganbag、Kanbi、Kulumbu、Kuluru、Magu、Yiraki(Yidaki)、Yiragaなどがある。
2. BURAR(Notched Flute)
大体長さ43cm、直径1.5cmで、細い竹の吹き口にV型の刻みが入れてあり、小さい穴をあけた節が一番下にくるようになっている。二つの指で押さえる穴があり、大体3cm程離れている。演奏する時は、V型の刻みに口をつけて吹く。
3. KAROP(Panpipe)
Torres海峡の島々でみられる竹製のPanpipe(長短のアシなどの管を長さの順に並べた笛)。竹は、異なる長さの5、6、7本いずれかのセットで、広いバナナの葉のヒモでしばりつけらる。『Traditional
Music of Torres Straits』のトラック5(b)にDarnley島のパン・パイプの1960年録音が収録されている。
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