アーネム・ランド西南部のBeswickのソングマンAlan Maralungが夢の中で精霊から授かった、精霊の言葉で歌うWANGGAソング。44ページの濃厚なブックレット付き。
デビッド・ブラナシの盟友であるGUNBORGスタイルのBeswickコミュニティのソングマンDjoli Laiwangaと双璧をなす1990年に亡くなったBarunga(Beswick)のWANGGAスタイルのソングマンAlan Maralungの歌。『ARNEHM LAND POPULAR CLASSICS』(CD-R from LP 1961-62 : Wattle Ethnic Series)のトラック4にも'61年録音のAlan Maralungの歌が収録されている。 'ディジュリドゥはC#くらいでかなりディープなサウンド。Alan Maralungの歌が強くフィーチャーされているため、多少ディジュリドゥの音が小さく感じるが、西アーネム・ランドの演奏スタイルらしい、倍音豊かでディープなサウンドでリズミックに演奏しているのがわかる。デビッド・ブラナシのような派手さはないが、堅実なリズムでしっかりとソングマンをフォローしている。 スミソニアン博物館で有名なSumithsonian Folkwaysから44ページの詳しい解説書付きで紙CDカバーという豪華な装填でアカデミックなアプローチで作製されたCDです。曲ごとに内容の解説とリズムの楽譜があり、西アーネム・ランドのWANGGA(おおやけに演奏されるディジュリドゥの伴奏をともなった個人が所有するダンスソング。儀式と儀式以外の両方に使われる。ソングマンの言葉ではWalakaと呼ばれている。)の詳しい解説など、充実したブックレット。 |
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