キテレツなイメージ・サウンド集の一部に伝統的なヨォルングの演奏スタイルで10曲程収録されている。
シンセサイザーなどで作られたイメージ・サウンド集の最後の10曲に伝統的なディジュリドゥ・ソロとボーカルとディジュリドゥの演奏が収録されている。元々テレビやラジオなどの放送局用に製作されたようで、一般向きには発売していないらしい。トラック1〜32は、シンセ、リバーブがどっぷりかかった木琴、打楽器やドラム、ブルロアラー、笛、鳥やカエルの声などの自然音などで作製されたかなりキテレツなバックトラックにディジュリドゥが入ったり、アボリジナルの歌が入ったりしている。120BPMに合わせて作られていて、その内容はかなりニュー・エージのりの、サンプリング用のCDという感じで、特におもしろい素材が欲しいDJにはいいかもしれない。 ディジュリドゥの演奏そのものは、北東アーネム・ランドのイダキの演奏スタイルで、演奏者がアボリジナルかノン・アボリジナルかどうかは不明だが、演奏能力は高い。伝統的な曲をそのまま録音しているトラックは聞きごたえがあるが、バックトラックとイダキを合わせているトラックは全く噛み合っていないのが残念である。 かなり奇妙な音楽センスで、実験音楽的な感覚がごく本気にもりこまれており、作った本人の意図とは逆説的に音楽的にはじけた内容になっている。 |
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