中央アーネム・ランドでの録音だと思われるドローンとトゥーツの両方を使った演奏スタイルのディジュリドゥを聴くことができるカセットです。
『Songs from The Northern Territory』シリーズをリリースしているアボリジナルとTorres海峡の島民の文化財団AIATSISからカセットで発売されている北オーストラリアのアボリジナルの録音。「Djambidj」はMorning Star(明けの明星 : 夜明けに東の空にのぼる金星)の事です。 詳しい解説が無い為、オーストラリア北部という事以外は不明だが、Sam Gumgunの演奏するディジュリドゥのサウンドには、トゥーツ(ホーン)の音が含まれているため、北東アーネム・ランドから北部中央アーネム・ランドまでの地域だと思われる。同じ「Djambidj」ソング・サイクルが『Songs from the Northern Territory 1』(LP/CD 1962-63 : AIATSIS)のトラック8にも収録されている。 ステレオ録音の左チャンネルに歌、右チャンネルにディジュリドゥで、センターにクラップスティックになっているため、ディジュリドゥ部分だけをよりはっきりと聞く事ができる点がおもしろい。録音状態はかなり良く、低音のディジュリドゥの録音ながら、チャンネルを振り分けることでドローンをしっかりと聞くことができる。この単純な録音の仕組みは、伝統的なディジュリドゥの演奏方法を学ぶ人には非常に有意義な聞き方ができるだろう。 ジャケット写真の動物はバンディクートと呼ばれるねずみのような有袋類です。 |
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