4. Raminginingの日常生活
-目次-
4-1. 掲載されている画像に関する注意事項 ※必ず先にお読みください
4-2. Raminginingの日常生活
4-3. 長首亀の調理
4-4. カササギガンの調理
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4-2. Raminginingの日常生活
私は1998年と2000年の乾季の間、東アーネム・ランドのRaminginingを訪れ、滞在するというまたと無い機会にめぐまれた。Raminginingは、Arafura湿地帯の北東端に位置する約700人(60家屋あり、季節や儀式的活動によって人口は変化する)が住むコミュニティです。中央、東アーネム・ランドの人々は、自分達の事を現地の言葉で「我々/人々」を意味するYolngu(ヨォルング)(※.「アーネム・ランドの一部地域の言語的/文化的グループ」のページに飛びます)と呼ぶ。ヨォルングの人々の大半は、伝統的な生活様式を基本にした生活をしており、コミュニティでの食べ物はコミュニティ・ショップからの製品で補われているのだが、彼等の多くは伝統的なクランの土地に住んでいる。これらの製品類は、ダーウィンから荷船で運ばれてくる。
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このページで紹介されている画像は、一日で撮影されたものではありません。ここに紹介されている画像を見ることで、一年の中でも特別なこの季節における北東オーストラリアの伝統的なアボリジナル・コミュニティの日常生活を知る手助けになればと思います。
■長首亀の狩り
この日は乾季のキャンプにはもってこいの一日だった。水辺から50mほど離れたペーパーバークの木陰の下、こういった場所が長首亀を捕まえたり、食べることができる水性植物を採集するのには理想的な場所です。
男達と数人の子供が、Magpiegeese(カササギガン)の狩りに約1時間半ほど離れた狩り場へと移動している間に、女性達と大半の子供はこの場所にとどまり、長首亀の狩りをしていた。ペーパーバークの木の幹から剥がされた(紙のような)樹皮は、日を避けるシェルター、食べ物の準備をする時の下敷き、そして座る時のゴザ代わりに使われていた。
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長首亀は、湿地帯を縁取るようにある乾燥した泥地にもぐっており、金属の棒で探って見つける。 |
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数cmの泥の下に身をひそめていた。 |
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長首亀を捕まえたところ
(参考:「4-3. 長首亀の調理の準備とその料理」) |
■カササギガンの狩り
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(←)乾季の中頃から終わりにかけて、小さくなった水源地にMagpiegeese(カササギガン)が集まるようになると、日常的にこの鳥を狩り、食べる。
(調理の準備 参考:「4-4. カササギガンの調理」)
(↓)これはイヌクログワイ(英名:Water Chestnuts 学名:Eleocharis dulcis)の写真です。植物学的には、アジアで料理に使われるクワイと同じ種類のものですが、オーストラリア産のクワイはサイズが小さく、オーストラリア北部の湿地帯で草のような植生をしている。この写真のクワイは、カササギガンの調理の準備をしている時にカササギガンの「そのう(鳥類にみられる食道の一部器官)」から出てきたものです。風味豊かで、噛みごたえのあるブッシュタッカー(ブッシュ・フード)です。
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この写真のクワイは、カササギガンの調理の準備をしている時にカササギガンの「そのう(鳥類にみられる食道の一部器官)」から出てきたものです。風味豊かで、噛みごたえのあるブッシュタッカー(ブッシュ・フード)です。 |
引き潮に出会って.......(↑)
マングローブの中で.......(→) |
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■淡水のカラスガイ
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マングローブの森の中で淡水のカラスガイを集めました。 |
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この写真のカラスガイは死んで貝殻だけになっている。貝殻が開いているので簡単に見つけることができます。 |
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写真中央の肉厚で、ジューシーな生の貝を見て下さい。こういった貝を見つけるのは難しい。 |
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この貝は生でも、調理しても本当においしいです。 |
■ディジュリドゥ
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ディジュリドゥは、(キンバリーからはるか東のMornington島まで)Top Endの伝統的な楽器です。私は幸運なことに、彼等の土地へ招かれ、一緒について回り、どうやってディジュリドゥが切り倒され、仕上げられるのかを見ることができた。
(「5. 東アーネム・ランドのディジュリドゥ製作」参照) |
■水牛が置いていったケーキ
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水牛は大きな動物です。
これは、水牛が置いていった「ケーキ」です。
少年達が、この「ケーキ」にパンダナスの種でデコレーションをしました。
なんて楽しいんだろう! |