Gori|ディジュリドゥ奏者
上野哲路インタビュー4 〜Djalu Gurruwiwi Japan Tourについて〜

4. ワークショップについて

奥飛騨の森

緑あふれる奥飛騨の森

GORI: 今回のツアー中ではワークショップが一度だけ奥飛騨で行われますが、場所はなぜ奥飛騨なんですか?
上野: 計画当初からDjaluのワークショップは都会ではなく、自然が豊かなところ、 そして距離的に参加者に不公平があまりでないところを考えていました。

気候などの条件から当初は沖縄で、と考えていました。実際そのつもりで進めていったのですが、事情によりできなくなって・・・。
上野: その代わりの候補で出てきたのが奥飛騨でした。奥飛騨には私もよく伺っていて山に囲まれた自然豊かな場所で、きっとDjaluたちも気に入ってくれるだろうと思います。
GORI: 写真を見るとものすごくいい所みたいですね。7月頃の奥飛騨というと夜も多少涼しいんですか?
上野: 標高1,000mあたりなので少し肌寒いかもしれません。ただ7月なので冷え込むと言うことはないと思います。
GORI: ワークショップは泊まり込みで2泊3日らしいですね。ここでまたつっこんだ事を聞きたいんですが、宿泊は中尾温泉の宿だそうで、他にもキャンプとか色んな手段があったと思うんですが、なぜ今回は宿にとまるという選択になったんですか?
奥飛騨の山

奥飛騨の山々

上野: まずこういった場所でやる場合、地元の協力が不可欠です。今回は中尾観光組合の若者有志が協力を買って出てくれて、今地元の有力者を説得してくれているのです。そして今回の宿泊地も5軒の宿がいろいろと融通を利かせてくれました。そういった事情で「中尾観光組合の協力があったからこそ成り立つイベント」なので、お互いに協力してやっていければと思います。それに何よりもこの地の食事は格別です。是非そのあたりも楽しんで頂ければ幸いです。
奥飛騨の料理

猛烈にうまそうな奥飛騨の郷土料理。

GORI: 中尾温泉との協力体制でイベントが動いているんですね。その事自体が地元の村おこしにつながっていると聞きました。それがすごくイイなと思いましたね。

この中尾温泉周辺についての情報やウェブサイトなどがあれば教えて下さい。
上野: 今回、中心に活動してくれている「くまのロッジ」のホームページをご覧下さい。
http://kumam.pobox.ne.jp/
GORI: 宿泊施設や奥飛騨でワークショップをやることになった経緯についてはよくわかった所で、実際行われるワークショップの内容について聞きたいと思います。

ワークショップの参加者は40人だそうですが、そんなにいてちゃんと全員見てもらえるんですか?
上野: まずはじめにワークショップって普通、一人一人手取り足取り教えるってイメ ージを持っている人もいると思いますが、Djaluのワークショップの基本は「彼の話と音を聴く」ということです。

ですから目の前に座っていても彼から一度も指名を受けないこともあるだろうし、また集中的に指名を受けることもあります。ただ彼が何を伝えたいか、どうやって音を出しているのか、間近で触れることができるという姿勢で参加されることをお薦めします。

40名は入れ替えで前の列、後ろの列という感じで午前午後入れ替えをする予定 です。またすでに参加コースの40名の定員には達してしまっていますが、見学コースはまだ募集中です。
美しい水の流れる奥飛騨の滝

美しい水の流れる奥飛騨の滝

上野: 40名はあくまで代表してワークショップを受け、 それ以外の人はそのワークショップの様子を間近で見学出来るというものです。なんども言いますが「彼のレッスンは聴くことがレッスンです」。その中にはたくさん学ぶことがあるのですから。
GORI:

なるほど。場所を入れ替えるのであれば、しっかりと間近で見聞きするチャンスが参加者全員にあるわけですね。確かに彼の生音が聞けるという事がワークショップの一番の魅力ですよね。例えば、Djalu以外にも3人の男性と二人 の女性がいてますが、彼らから見学コースの人が話を聞いたりすることもでき ますか?

奥飛騨の風景

日本らしい山の風景が美しい奥飛騨。Djaluファミリーがこの地でのんびりと過ごせる事を願う。

上野: そうなんです。実はそのことの方がお薦めだったりします。皆、 Djaluのところに集まってくると思いますが、同行しているファミリーに声を かけ、仲良くなる絶好の機会だったりします。
GORI: ここでまたリアルな質問をさせてもらいます。すいません!ワークショップの見学は参加費4万円という事で、1万円しか変わらないのは何故ですか?
上野: ハハハハそこねー。結局、見学と参加では大きな違いはないんですよね。形式上、「参加コースは代表してディジュリドゥを持って彼のレッスンを受ける」というもので、「見学コースはその様子を見ることができる」というものです。聴くレッスンですから目の前で聴くか、少し後方で聴くか、それだけの違いなんです。ただし参加コースと見学コースを区別するためにワークショップ中は見学コースの人はイダキを使うことができないのでその点はご了承下さい。
GORI:

なるほど。見学コースの人は聴くことはできても、それを聴きながら自分がディジュリドゥを吹くことはできないという事なんですね。「Djaluの音を聴く」という点では近くで聴けるというだけで見学と参加は大差ないんですね。

奥飛騨の料理

猛烈にうまそうな奥飛騨の郷土料理第二弾。

GORI: 今回Djaluの息子Winiwini(Larry)も来日すると聞いてます。彼のレッス ンも受けることができるんですか?
上野: そうなんです。実は彼が来日メンバーに決まったのがつい最近のことなので、 なんとかワークショップに巻き込みたいと思っています。今は確約 出来ませんが、きっと彼も手伝ってくれるでしょう。それからDjaluの奥さんや妹さんに よるペインティングやカゴ編みのデモンストレーションも予定しています。
Djalu Japan Tour 2005
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