【きっかけ】 生きてると何が起こるかわからないとはよく言ったもので、僕の場合ディジュリドゥに出会ってしまったことが人生に大きな変化をもたらしたことは、いまや疑う余地もない。
そして2004年4月、愛用の黒いブルースのイダキとバックパックを抱えて雨季が明けたばかりのダーウィンの土を踏んだ。空港を出たとたん、むわっとした熱帯の空気が体にまとわりついてきた・・。 【さまざまな出会い】 僕は今回のオーストラリア滞在中、ダーウィンから300km程離れた町キャサリンとダーウィンを拠点に、西はWadeye(Port keats)から東はYirrkala、そして南はNgukurrまで各地のコミュニティを訪れる幸運に恵まれた。そして各地域でさまざまな人たちやコミュニティの現状に出会った。
どちらが正しいわけでもなく、どちらが間違っているわけでもない。たださまざまな問題を内包しながら世界は変わり続けている。 【ブラブラ日記】 Earth Tubeからブラブラ日記の話を最初にもらった時、いったい何を書けばいいのか想像もつかなかった。人類学者でも民族学者でも、言語学者でもフィールド・ワーカーでもなく、ただ単にディジュリドゥに惹かれオーストラリアまで来てしまった人間。それなら、見たままに感じたままに書いてみようと僕は決めた。 ディジュリドゥを中心に出会ったアボリジナルの人たちや各国の仲間たち。彼らとのちょっとした会話のやり取りや、意識せず生じるふとした瞬間の風景。生活や文化の違いから生まれる日常的で些細な出来事。実際に訪れたコミュニティの現状やフェスティバルのリポート。 できるだけそのまま、なにも手を加えずにブラブラと。 【最後に】
好きなものに向かって単純に走り続ける人は、ときに考えられないほどのエネルギーを発揮する。その想いは人から人へと伝わっていき、つながり、広がり、力を蓄えていく。そしてそのエネルギーがすべての困難や障害を乗り越えて、いつか彼らのところへ伝わっていく日を楽しみにしている。 出口晴久 2005年4月1日 |トップへ|
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