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Research 林 Jeremy Loop Roots
林 靖典 ポートレート 林 靖典 | ヨォルング語研究者・イダキ奏者

■受講者の声

船本 将寛 / Masahiro Funamoto (LYD)

船本 将寛 / Masahiro Funamoto

ディジュリドゥ伝統奏法を学んでいる僕たちノンアボリジナルが現地のプレイヤーのように自由に鳴らすためには、彼らと同じようにマウスサウンドを発声することが重要な課題だと考えています。

今回、Yolŋu Mathaレッスンを受講させていただいて、基礎的な言語の仕組みを学ぶことができ、それらを活かしたアプローチでYidaki、Makoを鳴らすと普段感じていた違和感が少なくなり、楽器から返ってくる反応が格段に良くなりました。

当たり前の事かもしれませんが、Yidaki、Makoを鳴らすために適した発声方法があり、言語を学ぶことはそこに直結することを体感できました。

また、基礎的な単語や文法を習得できて、話すことはもちろんですがヒアリング能力も上がったので、次回現地に行って彼らと交流するのが楽しみになりました。

今後レッスンを受講できる機会があれば、さらに言語を深く学び、伝統曲の歌詞の解読にも挑戦してみたいと思っています。

大八木 一秀(Loop Roots)

大八木一秀

イダキ(ディジュリドゥ)を演奏する難しさは、「譜面がなく口の中が見えないこと」に尽きると思う。特に伝統奏法において、現地のプレイヤー曰く、「イダキは吹くのではなく唄うんだ」ということらしい。つまり、音は譜面ではなく「マウスサウンド」で演奏されるようなのだ。

これまでに、その「マウスサウンド」なるものを、現地のプレイヤーから直接聴き、既存の音源を何十回、何百回(リアルに!)と聴くも、「あの」音とは程遠く、頭の中は「???」で埋め尽くされていく。

そんな折、林くんの「ヨルング語講座」を受ける機会を得た。

この講座では、ヨルングマタの「発音」を細かく分類し、母音・子音、アクセントの使い方を正しく学び、舌のポジションや部分的な動かし方をきちんと理解したうえで、実践形式(ダイアログ)で体験することができる。これは現地のプレイヤーが唄うマウスサウンドに、より近づくことができるという可能性を秘めているように思えるのだ。

また、顔の断面図を用いた講座では、口の中を「視る」ことで、長年頭の中でモヤモヤしていたことに、一つの回答を得れたように感じられた。

さらに、講座の随所にちりばめられた「アーネムランド長期滞在体験談」は、ただ単にイダキ(ディジュリドゥ)のためだけに講座を受けるのではなく、彼らの文化そのものに触れることができる貴重な機会になった。

今回のZoomによる「ヨルングマタ講座」は、講座中にイダキ(ディジュリドゥ)を演奏し、音の確認をしてもらうことはできなかった。しかし、伝統奏法を学ぶ自分にとって、「あの」音に近づく新たなアプローチを得ることができたように思う。叶うなら、Zoomでのレッスンだけではなく、実際に対面した講座を実地してもらえたらと切に願いたいっ!!!

Ryo(LYD)

Ryo

僕の場合、これまでは想像でしかなかったYolŋu発音の口の中の動きを理解し、真似ることにより、舌の動きだけに着目しがちだった以前に比べ、発声に変化が現れて彼等特有の篭るような発音へのアプローチがしやすくなった。その発声法と舌の動きが重なると、楽器を使わない状態でのマウスサウンドに、これまでにないタッチ感が浮き立ってきて、それを楽器に通す事で、楽器のレスポンスが明らかに変わって、より舌に依存して話すというニュアンスの演奏感に変わってきた。

どうすれば、彼らと同じもしくは、近い感覚で演奏できるかというのが、僕らノンアボリジナルの伝統奏法に対する課題である中、楽器を通して話すという特殊な演奏方法のこの楽器には、必然的にYolŋuの言語を理解する必要があると感じた。

そして何よりこの講座を受けた僕の一番大きな収穫は、イダキを演奏している時のYolŋuの口の中はどうなってるの?という疑問が僕の中で解決したことでした。

そして、もう一つが、言語的な面について。

僕ら日本人の耳には、馴染みがなく聞き取りづらいYolŋuの言葉ですが、僕の場合、普段から彼等の言葉や歌を聞くという習慣が生活の中にあるおかげで、簡単な単語が発音できるようになってくると、Yolŋuの会話の中の単語が少しだけ拾えるようになりました。

これまでは耳で聞いたYolŋu Matha (言葉)を日本人の脳が無意識にカタカナに変換して捉えていたのを、Yolŋu Mathaの発音に一度触れる事で、音の捉え方が変わり、以前より単語がスムーズに聞こえてくるようになったと感じています。また聞いた言葉をなんとなく、Yolŋu Mathaで書き出したり、発音してみるのも効果的でした。語順に自由度が高い彼等の言葉はより、直感的で、簡単な挨拶程度の会話はすぐに使えるようになりそうで、講座の中で使用される例文なんかも、イダキが好きな人にフィットした内容になったりしていて、頭に入ってきやすかった。

簡単な会話や、単語、そしてなにより発音をきっちり学べるこの講座は、この楽器をもう一歩踏み込んで学ぶ素晴らしいステップになりました。そして日常的にオーストラリアのチャールズダーウィン大学でYolŋu Mathaを教えるノリくんの経験から作られたこの講座はほんと、わかりやすくて、Yolŋu Mathaを日本語で学べるというのが、ほんとありがたい。これは世界的に見ても日本人の特権ですね!

Tikina(Loop Roots)

Tikina

Yidakiを演奏する際に発声するマウスサウンドはとても大事で、常々意識するものの、今まで『リトロー』『ディタモロー』など、日本語のカタカナサウンドを発声して演奏してきました。

現地のプレイヤーとの圧倒的な演奏感の違いに、少しでも近づくヒントになる『自分の中の拠り所』となるYolŋu Matha。

レッスンは基本的なYolŋuの発音の仕方や、発声する時の舌の位置、また簡単な会話などの内容で、実際にYidakiのマウスサウンドに直結するので目からウロコな情報盛り沢山でした。

『鼻に抜ける感覚』

『舌の位置によって変わるサウンド』

意識的にやらずともYolŋu表記の言語を追えば自然体で音色が変わるので音を出そう出そうとする時の肩の力を抜いてくれる。 これをYidaki奏者でもあり、現地を熟知した林氏から、しかも日本語で丁寧に教えてもらえるのは、またとない貴重な機会でした。

レッスンは録画した動画で振り返ることができるので、今後も生きた教材として重宝できます。

『発音が変われば笛のサウンドも変わる』

今回のレッスンで僕が受けた強烈かつ有意義な体験でした。 今回学んだYolŋu Mathaを生かして今後のYidaki Lifeをまた楽しんでいこうと思います。

Yudji Maeda (Loop Roots)

Yudji Maeda

hard tongue didgeridoo が世に出てから、何年経つのだろうか?昨今、yidakiは like a talking !と意識される事が広まり、このCDの重要性もみんなが再認識してるのだろうと思う。でも、自分はつたない英語力のせいもあるのか、CDの内容が、全然頭にも身体にも入ってこず、何年もの月日が経ってしまった。 そんな矢先にノリ君が yolŋu matha ヨルング語の講義をしてくれると言う機会を頂き受けさしてもらった。

それまで、yidakiの演奏時のあやふやな舌のポジションが、発声法を学ぶ事により、頭と身体でも理解して確かな舌のポジションへ動かせる意識が芽生えるようになった!!  

それは長い長い間見えなかった道が 霧が晴れたように進むべき道が明確になり、今もなお力強く道を照らしてくれている!!(個人レッスンの為、授業音声も録音させて貰い、何度も何度も基本的な発声、文法を復習出来る)  

世界には、yolŋu mathaをある程度話せてyidaki デイジュリデュが好きなは少なからずいるとは思う。しかし、YouTubeができて、デイジュリデュが世に浸透し広まってもアボリジニの伝統奏法が私達(バランダ)に伝わる機会はなかなかなかった。 

今回のこの講義は、ノリ君のアボリジニカルチャーへの愛とyidaki、makoへの情熱のお陰だと思ってます。

以前、ノリ君が仕事でヨルングとyolŋu mathaで会話をし、夢をyolŋu mathaで見始めて、英語を忘れて来た…と言う話を聞いた時、ついに行く所までいっちゃったね!と思った(笑)

アボリジニには、どんなyidakiでも、めちゃくちゃカッコいい音が出て何でなんだろうと思ってましたが、レッスンを受けてから、舌の明確ななポジションを理解でき、今まで?だったyidak やmako がどんな物でも、yolŋu mathaのお陰で、物を選ばなくなって来た気がします!

本当にイダキ続けててよかった!

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