ワックス・シリンダー(鑞管)で1910年に録音されたオーストラリアでも最も古い音源の一つを収録した世界の民族音楽集。
いずれもテープレコーダーが発明される前のかなり古い音源で、それだけで歴史的価値は高いが、ワックス・シリンダー録音だけにノイズが多く、音域も狭く、音質は悪い。 その中でオーストラリアの録音はLP1のB面9曲目に収録されている1曲だけで、残念ながらディジュリドゥの音は入っていない。 西オーストラリア州Broomeから約120km北、Dampier半島の西海岸に位置する「Beagle Bay」というコミュニティで録音された。 シリンダー録音ということで非常にノイズが多く、その音楽的内容を単に音から推測することも困難であるため、1910年の録音という希少性においてこの音源の価値があるように思える。 |
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