No: DD-0402
Artist: Djikanba / Dinyural
Drone Key: D
Overtone/Toots: F#
Length: 135cm
Weight: 4.6kg
Sound:
Sample Sound mp3(381KB)
Price: Sold
内径:2.9-3cm 外径:8-9.5cm
※マウスピースとボトムの画像を800x600dpiの画面で実寸表示するには画像をクリックして下さい。
倍音の質感、唇のまとまり方、音量がバランスよく吹きやすい。内部の空洞をまったく削っていない珍しいイダキ。

材質はおそらくWoollybudと思われ、繊維がグネグネとうねっており比較的クラックが起こりにくい種類のユーカリです。外観はボトムにむけてフレアになっているが、中の空洞は結構ストレートになっているようで、ボトム部分をみればわかるように下に厚みがたっぷりある。内部の空洞は全く手つかずで、マウスピース周辺だけきれいに削られている。内部の空洞の状態は白蟻がかなりきれいに食べており、人工的に磨いたようにきれい。

吹いた時に唇が勝手にまとまって小さな唇を作ってくれるので、ビギナーでも素直に吹けば無理なくきれいな音がなってくれる。トゥ−ツも簡単に鳴り、かなりドローンに対して10度差というトゥ−ツとゴロゴロと乾いたドローン・サウンドから60年代の録音で聞かれるような音質です。

芯のある低音に対して輪郭のはっきりした中音があり、電気的なほどきらびやかな高音域に存在感がある。全体で鳴らした時にそれぞれの倍音がバランスよくきれいにまとまる。音量もほどよく、ドローンからトゥ−ツへいった時には音量や音程差がちょうどよくポーンと少し前に出る感じです。

ペイントは全てオーカー(顔料)で描かれており、サウンドとともに見た目も結構クラシカルな雰囲気を持ったイダキです。

難点はマウスピースに一部うすい所があるという事で、なぜこういう作り方をしたのかは不明だが(もしかしたら意味があるのかもしれない)、この部分だけ物にぶつけたりしないように注意を払わなければいけない。ここ以外は全て分厚く作られており、持った感じはわりにどっしりとしている。吹きやすさを考えてマウスピースの一部にはシュガーバグの黒い蜜鑞をつけました。蜜鑞なしだと内径は3-3.1cm。

過去のYirrkala周辺の北東アーネム・ランドの音源で聞かれる演奏スタイルを追求したい人に最適。そしてビギナーのエントランス用として、またタイトに吹ける2本目のイダキとしてもおすすめです。